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最初はよく考えずに始めたコーヒー屋

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最初はよく考えずに始めたコーヒー屋

☕️本日のゲスト☕️

大野智稀@Pessoa Coffee Roasters (本文中 K=KOHII、O=大野さん)

コーヒーを仕事にしたきっかけ

K:キャリアについてお伺いしていきたいのですが、コーヒーを仕事にするきっかけはなんだったんですか? O:そもそものきっかけは、「コーヒー屋やろうぜ」って今お店を一緒にやっている相方の恩田に誘われたから。ただそれだけだったんです。 大学3年の終わり頃で周りのみんなは就活していたけど、僕は就活にそこまで身が入りませんでした。当時は、特にやりたいこともなかったし職についてこだわりもなかったんですよね。 それでこれからどうしようかと悩んでいる時に誘ってくれて、よく考えずにいいよって返事してとりあえず始めることにしました。 今思うと本当に軽い感じで始めましたね。 K:始めた当初は今のお店の形ではなく、シェアキッチンでやられていたんですよね。どう言った経緯でそうなったのでしょうか? O:今お店を構えているこの建物が元々シェアキッチンだったんですけど、ここを借りていた方が週に1回しかお店を開いていなくて、他の空いている日を貸し出しますよっていう貼り紙をたまたま僕の友達が見て教えてくれました。 それで自分たちで電話して始めさせてもらったのがきっかけです。 僕たちのコーヒー含め、お菓子屋さんとかおむすびやさんとか、全部で6組くらいの方々が日替わりで営業していました。 それともう一つ、別の場所でもレンタルスペースを借りていたので週に5〜6日はコーヒーを淹れてましたね。 K:場所が定まっていない中でコーヒー屋をするのは大変じゃなかったですか? O:すごい大変でした。器具とか、焙煎機も小さいものでしたけど全部持っていかないといけなかったですからね。移動には苦労しました。 K:大野さんは焙煎もしてらっしゃるんですか? O:いえ、僕はしていなくて相方がしています。彼は大学生の頃から趣味で焙煎をしていたんです。 「せっかくだしその焼いた豆販売しようよ」っていうのがきっかけで、シェアキッチンやレンタルスペースでお店としてやる前は、ネットショップでコーヒー豆の販売をしたりしていました。 僕たちはお金もツテもないごく普通の大学生だったので、物件を借りることがその時はまだできなくて。でもどこの馬の骨が焼いたかもわからない豆を買う人なんてなかなかいなかったんですよね。 なのでやっぱり実際にお店に立って、コーヒーも淹れながら豆も販売しようと決めました。

K:そうだったんですね!そのあとどういうタイミングで今のお店の形としてやり始めたのか教えていただけますか? O:さっき言ったシェアキッチンを借りていた方が去年の4月に引っ越しされることになって、僕たちにコーヒー屋としてそのまま続けませんかと提案していただいたんです。 その時はもう是非やらせてくださいとすぐに返事をして、店舗を受け継がせていただくことになりました。 物件探しに苦労することなく自分たちのお店を持てたのは、本当に運が良かったしありがたいことですね。 他のバリスタさんからすると当たり前のことだと思うんですけど、僕はそもそもバリスタになるにはトレーニングが必要ということすら知らなかったんです。笑 そんなことも知らずに誘われるがままに始めてしまって、気が付けば自分たちで場所を借りてお客さんにコーヒーを淹れて、気が付けば自分たちでお店を持っていました。

今の相方の恩田さん(写真左)とシェアキッチン時代のオーナーさん(写真中央)と大野さん

終わりのない「コーヒー」という世界

K:大野さんはKOHII Tipsの記事を書いていたり、コーヒーについての知識が豊富ですよね。コーヒーを学び続ける上でのモチベーションの保ち方はありますか? O:モチベーションか。なんでしょうね。まあでもただ単に楽しいんですよね。 コーヒーのことを全く知らない頃はなんとなく義務感で勉強していた部分もあったんですけど、だんだんこんな世界があるのかーって楽しくなってきて。そうすると自然に、スペシャルティコーヒーは今まで飲んできたコーヒーと味も全然違って美味しいって気付くようになったんです。 それに気付いてからはもっと知りたいって思うようになってずっと勉強していますね。 今でもどんどん新しい情報が出てきたりして、追及しても終わりがない感じがすごく楽しいです。 K:これからコーヒー業界に入る方々に、1から独学してこられた大野さんだからこそ伝えられるアドバイスなどはありますか? O:そうですね、やっぱり最初はどこかお店に入って修行した方がいいですよってことを伝えたいですね。笑 独学でもいいと思いますけど、自分の個性を出すうえで基礎はすごく大事だと思うので、まずは誰かに教わる方がいいと思います。 僕自身、教えてくれる人がいなかったのは結構大変でした。勉強していることが正解か不正解かがわからなかったので、今思えば無駄な遠回りもしていたと思います。 でも、その苦労を覚悟できる方は1から自分でやってみても面白いと思いますよ。

あとがき

コーヒーにどっぷりハマって、試行錯誤しながら手に入れた自分たちの店。 コーヒーを純粋に心から楽しまれている大野さんだからこそ、実現できたのだと感じました。 これからコーヒーを勉強する方は背中を押されたのではないでしょうか。 次回<後編>では、大野さんの今後挑戦したいこと、コーヒーへの思いをお話していただきました。

<プロフィール>

大野智稀/おおのともき 石川県出身。大学3年の時に、現在共にお店を経営している恩田さんに誘われたことがきっかけで、コーヒーの勉強を始める。その後、コーヒーの世界の楽しさにハマり、金沢のシェアキッチンやレンタルスペースでPessoa Coffee Roastersとして、間借りでコーヒー屋をスタート。2020年4月から店舗を構え、コーヒーだけではなく豆の販売も行なっている。また、KOHIIメンバーとしてKOHII Tipsなど、コーヒーの知識を中心に執筆もしている。

<About Ikumi>

大阪在住。コーヒーとは無縁だったが、2020年初春、エチオピアの味に感動しコーヒーに興味を持つ。趣味はアート制作、映画鑑賞、食べること。アート制作は主に抽象画を描いていて、自分の中で残したい感情が湧き上がったときに描いている。 A cup of KOHII with Love (執筆・編集:Ikumi)

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