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遠くから来ているから面白い

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遠くから来ているから面白い

バリスタなどコーヒー業界の方々やさまざまなジャンルで活躍されているクリエイターの方々は、 普段どのようにコーヒーライフを楽しんでいるのでしょうか。Meetsは、業界をリードする人たち やチャレンジし続ける人たちとコーヒーを飲みながら深掘りしていく企画です。 今回はTamakei Coffeeの佐々木さんのインタビュー、その第三弾です。第二弾をまだご覧になられていない方は、そちらも合わせてご覧ください!

By KOHII Creator @jongmin K=KOHII , S=佐々木さん K:最近は日本の農家さんのお手伝いもはじめられたんですね。 S:今は千葉県の館山市にあるとうもろこし農家さんをメインにお手伝いをしています。コーヒー農園を訪れてから、生産者さんなどの「何かをつくっている人たち」に興味を持つようになりました。それはコーヒーに限ったことではなかったので、帰国してからは、早く日本の農家さんとお話してみたかったんです。Tamakei Coffeeの常連さんも連れて一緒に畑に行ったこともあります。

©Keito Ono

K:コーヒー農園に連れて行ってくれた平村さんと同じことを今はされているんですね。 S:そうですね。館山の農家さんから仕入れたとうもろこしは、シングルオリジンコンポタージュとして毎年1.2回ほどお店を開き、みんなに楽しんでもらっています。子どもたちもごくごく飲んでくれるし、興味をもってくれたら、農家さんはすぐそこ。東京からも2時間ほどで会いに行けちゃいます。コーヒーとの楽しい比較ができています。最初はコーヒーが入り口でしたが、今はコーヒーに限らず生産者さんを紹介するという軸の基に視野を広げています。

©Keita Nakajima

コーヒー農園に行った時には、お客さんという立場だったので、比較的きれいな場所や精製場などを中心に案内してもらったのですが、ピッカーさんの収穫作業など、生産過程の裏側まではしっかりと見ることができませんでした。日本で農家さんのお手伝いをするようになってからその過酷さに気づき、体感することができました。日常的に食べたり、飲むものの見方が変わるくらいです。

世代を超えて、個性が交わる場所へ

K:ところで今度、出店されていた場所を移されるんですよね? S:そうですね。同じく学芸大学駅から近い場所ですので、ずっと来てくれた方々も来やすい場所かなと思います。次はシェア型の店舗にしたいと考えていて、毎日出店者さんが変わる、それこそコーヒー以外のものを提供する方がいてもいいなと思っています。 良くも悪くもシェア型の店舗に来るお客さんは、その出店者さん自体に魅力を感じて足を運ぶことが多く、その場所やコンセプト全体を好きになってくれる人は少ないかもしれないなあと感じているんです。

©Keito Ono

K:確かにそうですね。言われてみれば私も場所よりは人に魅力を感じお店にいきますね。 S:そうなんです。わざわざ人に会いに来てくれることは、とても素敵なことに間違いありません。でもさらに面白くするために何ができるだろうと考えたら、誰が出店しても楽しい場所を目指せば良いんじゃないかと思うようになりました。 根底には銭湯っぽい場所にしたいという軸があって、老若男女、地域の人たちが交流できるような場所にしたいですね。掲示板のような役割を果たしたり、みんなで考えて行けるような、共有しがいのある空間です。

K:どんな方が出店される予定ですか? S:今、出店予定の方の中には教育に興味を持っている人や、服好きの人、初めて出店してみたいという人など様々で、地域性を持ちながらもそれぞれのやりたいことが実現できるコーヒースタンドになれば嬉しいです。地域の方にはコーヒースタンドというわかりやすい機能を見せながら、出店者にはそれぞれのユニークな要素をかけ合わせてもらうことで、双方が楽しめる場所を目指してやってみたいです。 Tamakei Coffeeにもよく子どものお客様が来てくれるんですけど、彼らが大人になったときに振り返って楽しかったと思ってもらえるようになってくれたらいいなと思います。

©Tatsuki Wakamiya

K:それは本当に素敵ですね!最後にお店をやってみたいと思う方に向けて伝えたいことはありますか? S:自分の経験からだと、いつでも、どこでも駆けつけられるような状態にしておいてよかったと思います。もし今の仮店舗が内装をかっちり決め込んで構えていたら、新しい出店やイベントの話などをもらえなかっただろうなと思っています。少しダサい方がいいというか、空間と時間に余裕がありそうに見られていた方が自分は楽でした。お寺で出店をしたり、ビーチサッカーのハーフタイムで出店をしたりと自由すぎるスタイルが生まれました。お店でコツコツと経験を積んでバリスタを極めることもかっこいいし素敵だなあと思う一方で、それと同時に、まずはできる範囲で挑戦してみることも大切だと思います。

©Tatsuki Wakamiya

S:以前、「コーヒーが好きな理由を一言で説明できるようになった方がいいよー」とアドバイスを受けて、「うーん」と考えた答えが「遠くから来ていること」だったんです。遠くから来ているから、その過程において様々な人が関わっています。コーヒーが好きなポイントも人それぞれで、抽出が好き、焙煎が好きなど、コーヒーそのものが好きな人もいれば、カフェでのお話が好き、オシャレな内装が好きなど、コーヒーの周りの環境が好きな人もいます。その要素ひとつひとつが重なるから、コーヒーと関わることは飽きないんだと思います。そんな色んな需要が混ざっている空間で、自分は「コーヒーってやっぱりおいしいよね」ということ、それから「コーヒーは遠くからきているんだよね」ということを伝えていきたいです。

佐々木奎太

Tamakei Coffee

A cup of KOHII with Love (執筆・編集:Jongmin)

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