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Vol. 25 「案外いいんじゃない?」を繰り返した先に

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Vol. 25 「案外いいんじゃない?」を繰り返した先に

ちょっとコーヒー巡りをしませんか?行き交う人々、流れていく時間を見て感じながら、飲むコーヒーが絶妙に美味しいと思う私たちは、いつもコーヒーで繋がる街を歩くKOHII Walkersです。気の向くまま、コーヒーのアロマに溢れる街、それぞれコーヒーを楽しむ人々との出会いを独自の目線で写真ストーリーに記録し、ここでシェアします。 こうして同じ写真でコーヒー、ヒト、マチの関連性を描く人と繋がりたい、日本各地のKOHII仲間と一緒にコーヒーの魅力を広げていきたいです。 Ikumi, KOHII Walkers@Osaka

「その瞬間は苦しいけれど、逃げるよりも巻き込まれてしまったほうが精神は安定し、経験は自信にも自慢話にもなる。」 これは私が壁にぶつかった時に頭に度々浮かぶ、建築家であり起業家でもある谷尻誠さんの言葉だ。 最近、この言葉のおかげもあるせいか新しい体験をすることへの抵抗や恐れがなくなってきたように思う。それどころか、ワクワクしたりどこか自分を試すことを楽しんでいるようにも感じる。 慣れない環境に身を置くことは少なからず何かしらのストレスを受けるものだが、ストレスと言っても一般的に言うネガティブなものばかりではない。自分を奮い立たせてくれるような適度なストレスは、プラスになったりもする。 緊張もその一種だ。スポーツ選手や役者さんが、「ある程度の緊張があったほうが良いパフォーマンスが出来る」と言うのもこの為なのだろう。

コーヒーに置き換えて考えてみても、初めて行くコーヒーショップや飲んだことのない産地のコーヒー、使ったことのないコーヒー器具を前にするとなんだかドキドキする。 「ここはどんなお店だろうか?」「美味しく淹れられるだろうか?」ワクワクと不安、どちらなのかよくわからない感情を抱く。 ところが、こういった新しい体験をするときにいざ一歩踏み出してみれば新しい発見があったり、「あれ、案外いいんじゃない?」なんて思ったりしていつの間にか楽しんでいたといった経験は誰もがあるのではないだろうか。 私はKOHII Walkersを通して徐々にそんな感覚が増えていった。

@LiLo Coffee Roasters

大阪のアメリカ村(通称アメ村)と呼ばれる街にあるLiLo Coffee Roasters。 お店のInstagramを見たときに、桜色のパッケージがなんとも素敵な、エチオピア2種とグアテマラのブレンド「USUZAKURA BLEND」が3月限定だと書いてあったので、これは是非とも飲んでみたいと思い初めて足を運んだ。 しかしお店の方に聞いてみるとこのブレンドはオンライン限定で販売しているのだそう... その時には飲めなかったが3月中に必ず注文しようと心に決め、代わりに新しく出たパプアニューギニアのアイスコーヒーをいただくことにした。

テイストカードにはみかんやレモンのイラストが描いてある。フルーティーなのは想像がつくけれど、今まで飲んだことも見たこともなかったのでどんな味だろうかと淹れているところをじっと眺めていた。

飲んでみると想像していたよりもクセはなく、ほんのりジューシーさや甘さがあってスルスルと喉に通っていく感じ。 LiLo Coffeeさんは常に豊富な種類の豆を揃えているそうで、実際本当に豊富だった。次に来る時はどれにしようかと既に次を考えてしまう。

アメ村というガヤガヤした街にあるので、個人的にあまり足を踏み入れる気にならなかったのだけれど、こうしてコーヒーを目的に来て、また新たにお気に入りのコーヒーショップが増えた。 「行ってみるもんだなー」と思いながら、急に暖かくなった春の気温の中ゴクゴク。

@Chevron Coffee Roasters

場所は打って変わってこの日はローカルで静かな帝塚山へ。晴れた日曜日の休日ということもあり、子供と一緒にコーヒーを飲みに来ている人もいてとても穏やかな1日の始まり。

前にも訪れたのだが、Chevron Coffeeさんはラテが本当に美味しい。(私がまだ飲んだことがないだけで他のコーヒーも美味しいとは思いますが...!) ブラックコーヒーの気分でもここへ来たらラテを頼んでしまうのではないかと思うくらい、口当たりなめらかで感動してしまう。

思わずラテを見つめ、そして飲み干し、ついでに豆を購入した。エチオピアのゲイシャだ。 実はこの記事を書きながらも今飲んでいる。甘い苺の果汁感があって、エチオピアやバリのコーヒーが好きな私は購入して本当によかったと満足している。

お店を後にして周辺を散歩していると、どうやら高級住宅街に入ってしまっていたようで。 「帝塚山はお金持ちが住む街」と聞いたことがあるのを思い出した。

道路が近くにあるとは思えないほど静かで、どこまでが1つの家かわからないような大きな家がただ続いていた。 人と犬が優雅に散歩し、たまに通る車は、車に詳しくない私でもわかる高級な車ばかり。ここは映画の世界か?と思っていた極めつけに、どこかの家からはバイオリンの音色が聞こえてきた。

違う世界に迷い込んだようでドキドキしながら歩いていたけれど、それはそれで新鮮で楽しい気分だった。 コーヒーを飲みに行くという行為の延長上でふいに新しい体験をしたり、普段見ない景色を見られたのは、今思えば自分にあらゆる物事への一歩を踏み出す勇気を与えてくれていた。 子供の頃は義務的に学んだり、自動的に卒業することでステージアップを感じられたけれど、大人になった今は自ら変化を選ばない限り変わらないという目を瞑りたくなるような事実に度々直面させられる。 変化を選ぶ時につきまとう抵抗や恐れは、実は自分を未知の世界から守るための無意識的なものでもあると言われているそうで、マリッジブルーなんかもその反動で起こることらしいのだ。 しかし冒頭でも書いたように、いざやってみれば「あれ、案外いいんじゃない?」を繰り返し経験することで知らなかった世界に踏み込む勇気や覚悟、そして楽しさを見つけることができる。そんなことを私は今までのWalkersを通して身を持って感じてきた。 いきなり大きく出なくても周りの小さなことから少しずつ、「変化は楽しむ!」と心掛けたい春の始まりである。

<About Ikumi>

大阪在住。コーヒーとは無縁だったが、2020年初春、エチオピアの味に感動しコーヒーに興味を持つ。趣味はアート制作、映画鑑賞、食べること。アート制作は主に抽象画を描いていて、自分の中で残したい感情が湧き上がったときに描いている。

<今日のKOHIIコース>

@LiLo Coffee Roasters 大阪府大阪市中央区西心斎橋1-10-28

@Chevron Coffee Roasters 大阪府大阪市住吉区帝塚山中1-1-16

A cup of KOHII with Love (執筆・編集:Ikumi)

コメント

ako
ako ステキな名言です(๑⃙⃘ˊ꒳​ˋ๑⃙)いい大人になってみて変化についていけない時が増えたけど、楽しみながら進化してみようと思います。
Ikumi
Ikumi re: ako 変化に対して、「どうなるんだろう?」と好奇心を持つことも楽しむための1つの方法なのかなと今思いました。楽しみましょう!
sa-mochi-KAFE
sa-mochi-KAFE 変化を恐れる気持ち…意識していないとついついそれに引っ張られてしまうような… 変化=楽しい! くらいのマインドでいようと感じました!素敵な文章ありがとうございます✨
Ikumi
Ikumi re: sa-mochi-KAFE 引っ張られてしまう気持ちわかります。無理矢理に楽しいと言い聞かせなくても、楽しんでみよう、と気楽にトライする気持ちになれれば良い流れがついてくる気がします☺️
sa-mochi-KAFE
sa-mochi-KAFE re: Ikumi そうですね!明日からの新年度、気楽にリラックスして、新しいことにチャレンジします✨

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