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部活な人生

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部活な人生

バリスタなど、コーヒー業界の方々や様々なジャンルで活躍されているクリエイターは、普段どのようなコーヒーライフを楽しんでいるのでしょうか。 Meetsでは、業界をリードする人たちやチャレンジし続ける人たちとコーヒーを飲みながら深掘りしていく企画です。

本日のゲスト

垣内祥太 今回お話を伺ったのは、バリスタでありながら「垣内亭」と名乗り、プロ顔負けのオムライスを作ったり、地域の人たちとラジオ体操を行う「朝活」を主催したりと、マルチに活動している垣内祥太さん。 バリスタという枠に囚われず、多方面で活躍している垣内さんに、なぜオムライスやラジオ体操なのか、そして、これまでのキャリアやこれからの挑戦についてお伺いしました。 このコンテンツを通してバリスタという職業に興味を持っている方や、バリスタとして既に働いている方に、これからの人生設計やキャリア観の参考にしてもらえたら幸いです! By KOHII Creator Seiya

僕が踊る場所じゃない

ーー過去を振り返って思い出深い時期はいつですか? 垣内さん:僕の性格を作ったであろう経験が部活だと思っているので、学生時代の頃ですかね。小中学校で野球をやっていて副キャプテンを務めていました。でも、僕が通っていた中学校は野球の強豪校で、野球の上手な猛者どもが集まっていました(笑) 僕は一生懸命、毎日練習をしていましたが、結局レギュラーになることはできませんでした。 ーー挫折をしたということですか? 垣内さん:そうですね、僕の性格上何事も「勝ちたい」という気持ちがあったので、野球は自分が踊るステージじゃないと思いました。 ーーなるほど。では、中学卒業後はどういう進路を歩まれたのですか? 垣内さん:心機一転したいという気持ちもあったので、近くの高校ではなく、あえて遠くにある高校に進学しました。 自分を知らない人たちに出会って、これまでとは全く異なる環境に飛び込むことで、新しい自分に出会えるかもしれないと思ったからです。そこで出会ったのはボートでした。 ーーボートって、川で漕ぐボートですか? 垣内さん:はい。ボートは競技人口も少なくてニッチな競技だと思ったので、このステージなら勝てるかもしれないと思いました。 もちろん、未経験で飛び込みました。ここでも、僕が通っていた高校がボートの強豪校だったので、猛者が集い、ザ・部活な日々を送ることになります(笑)

生きることに必死だった

ーー垣内さんのストイックな精神は、部活を通して培ったのですね(笑) 垣内さん:そうなんですよ、でも、ボートでもあまり良い結果が残せず。そして、高校卒業後の進路を決めなくてはならない時期になりました。もし結果を残せていれば、スポーツ推薦という選択肢もあったのですが、自分にはそれがなくて。 何よりもスポーツしかやってこなかったので、学がない(笑) ーーどうやって進路を決められたのですか? 垣内さん:当時、図書室の先生によく人生相談をしていました。今だからこそ言えるのですが、その先生のことが好きで(笑)その先生が「料理ができる男性って素敵だよね」と言っていたので、料理してみようかなと思いました。単純です(笑) ーーそうだったのですね(笑) 垣内さん:しかも、その先生の妹さんが調理学校に通っていたので、同じ学校に通えばその先生とも卒業後会えるかもしれないと思い、その学校に通うことにしました。でも、調理学校に入学後は、あまりの忙しさに先生のことは2ヶ月で忘れてしまいました(笑) あの時は生きることに必死でしたね。 ーーそんなにハードだったのですか? 垣内さん:働きながら学ぶのが一番だと思っていたので、ホテルでフレンチの料理人として働きながら専門学校に通っていました。 毎日怒られたりしてたので、本当にキツかったです(笑) ーーそれはハードですね...また部活をしている感じだったのですね(笑) 垣内さん:専門学校卒業後は、そのままそのホテルで5年間働きました。 5年という節目で、料理人の道を進む自分に限界を感じ、その道を諦めることにしました。

目の前の人を幸せにしたい

ーーなるほど、その後はどのようにして過ごしていたのですか? 垣内さん:退職後の2年間は、ぷらぷらして自分を見つめ直す時間にあてました。自分が作り手として目の前の人を幸せにしたいというのが、自分の中で揺るがない価値観としてあったので、業界は大きく変えず「食」に絞って食べ歩きをしていました。 ーーその期間にバリスタという職業に出会ったのですか? 垣内さん:はい。ですが、当時はコーヒーが全く飲めなくて。砂糖の入ったミルクコーヒーしか飲めませんでした。そんな状態で、ある日コーヒーの専門店に行ってUnir(ウニール)の山本さんに出会います。 お会計からコーヒーを飲むまで、まるでコーヒーをプレゼンのように説明してくれたことが衝撃的でした。 実際にコーヒーを飲んだ時、その説明が味覚とリンクして「なんだこれは!」ってなりました(笑) ーーそれは面白いです!まさにコーヒーを体感した経験ですね。 垣内さん:そうなんです。そこからコーヒーが好きになって、見方も変わりました。 この経験と山本さんに影響を受けてコーヒーに興味を持ちました。もともと調理が好きだったので、豆を焼くことに興味を持ち、そこからすぐに焙煎を習い始めます(笑) ーー行動力が凄まじいです(笑) 第一部はここまで。次回は、垣内さんが本格的にコーヒーの道に歩み出した姿と、コーヒー業界について思うこと、ご自身の人生観についてもお伺いしました。お楽しみに!

垣内祥太

洋食の料理人としてキャリアをスタート。5年間ホテルのフレンチレストランで修行。その後ブルーボトルコーヒーでバリスタへ転身。リードバリスタとしてバリスタ育成、クオリティーコントロール、ゲスト体験の基盤となるチームビルディングを行なっている。自身のブランド“UNITY WORKS”としても活動し、間借りカフェを中心にイベントやPOPUPを行なっている。バリスタとして洋食屋やコミュニティー運営を行い多岐に渡る活動を通して、コーヒーを取り巻く環境を創造している。

A cup of KOHII with Love (執筆:Seiya、撮影:田中陸斗)

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