KOHII
コーヒーを淹れる、読む、伝える人

Meets

コーヒーを淹れる、読む、伝える人

バリスタなどコーヒー業界の方々やさまざまなジャンルで活躍されているクリエイターの方々は、 普段どのようにコーヒーライフを楽しんでいるのでしょうか。Meetsは、業界をリードする人たち やチャレンジし続ける人たちとコーヒーを飲みながら深掘りしていく企画です。 今回は、「コーヒーを読む日曜。」のポッドキャスターである名倉さんのインタビュー企画の第二弾です。名倉さんがポッドキャスト制作に込めた想いと彼のバリスタとしての一面をインタビューしました。第一弾をまだご覧になられていない方は、そちらも合わせてご覧ください!

By KOHII Creator @Jongmin

声と言葉だけで伝わるもの

ーー音声配信を始めたきっかけを教えてください。 名倉さん:メルボルンにいた時に、コロナ禍の影響で人と物理的に会うことが難しくなりました。そのような状況の中だからこそ、文字や写真では伝わらない音声という媒体で今を伝えたいと思いました。stand.fmを通して、海外のコロナ事情やメルボルンのカフェ事情に関したトークから、電車の音やカフェでの話声といったメルボルンで過ごした日常の音を配信するコンテンツまで、様々な音を配信してみました。 配信を続けるうちに、Standartさんのニュースレターである「Weekend Brew」を読んで、私なりの意見をコメントする形式が整いました。それが今の「コーヒーを読む日曜。」の始まりです。

ーー音声メディアならではの魅力を教えてください。 名倉さん:文字や写真にすればどうしても発信者の主観が入ってしまいますが、音声だと「ありのままの今」を伝えられるので、良い試しみだったと振り返って思います。本来は流されてしまう音をボタン一つで記録して、ありのままを誰かと共有することはシンプルだからこそ、楽しく続けられました。

ーー「コーヒーを読む日曜。」を制作される中で、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。 名倉さん:ポッドキャストを通して、同じ地域に住んでいるリスナーさんとつながることがあります。リスナーさんは声でしか私のことを想像できないので、実際に会ってみると声とリアルな姿とのギャップに興味をもってくれたことも多いですね。

声という媒体はコミュニティをつくりやすいと実感します。どうしても人は無意識的に外見といった視覚的な印象で相手に先入観を持ってしまいがちです。しかし、声だけとなると話す内容や声質といった要素でしか相手を想像できないので、人とより素直につながりやすいです。

コーヒーから生まれた多様な可能性

ーーNIWATORI COFFEEでは、どんな取り組みをされていますか? 名倉さん:NIWATORI COFFEEでは、企業と協力し、コーヒーかすを肥料にする事業をしています。具体的には、鶏の鶏糞とコーヒーかすを合わせて肥料にしています。あまり知られていないのですが、鶏糞は悪臭、ハエの発生など公害の原因となっています。しかし、農家さんから鶏糞が発生することは仕方ないことなので、その公害対策として、コーヒーかすと合わせた肥料づくりに取り組んでいます。

NIWATORI COFFEEは、お客様にコーヒーを淹れてできたコーヒーかすがどのようにサステナブルにつなげられるのか知れる入口にしています。 ーー名倉さんはオーツミルクに対する愛情が格別だと聞きましたが、具体的にどういう想いがあるのか教えて頂けますか?

名倉さん:メルボルンのカフェでは、オーツミルクが多く飲まれています。でも行く前までは、植物性のミルクに興味がなかったです。現地ではお客様に提供するために、味を知る必要があったので、色んな種類のオーツミルクを試して飲むうちに、その美味しさの虜になりました。(笑) 帰国後、日本でオーツミルクをあまり見つけられなく、最近、扱っているお店が増えてはいるものの、まだ健康食品という観点で消費されている印象がありました。確かに健康に良い側面もありますが、それ以前にオーツミルクならではの香ばしさや甘さがあるので、まずは、その美味しさを伝えたいです。

ーー名倉さんの思うコーヒーと環境の関係性を教えてください。 名倉さん:コーヒーかす事業やオーツミルクに関して、共通していることはサステナブルな側面があることです。しかしあくまで「美味しさが先にあること。」結果的にサステナブルで、環境に良い選択であると気づけるきっかけになればいいなという想いです。美味しいものを食べたいという欲は人の根本にあるので、環境に良いコーヒーを選択するのではなく、美味しい上で環境にも優しいコーヒーだとなお良しという気持ちでいます。 僕個人も、オーツミルクを通して環境の良し悪しを語る以前に、とても美味しいと思うので、消費者の選択肢の一つとしてオーツミルクの面白さを発信したいです。

ーー最後に名倉さんの思うフリーランスバリスタの魅力を教えてください。 名倉さん:決まった形がないことが一番の魅力です。もちろんお店の看板を背負うバリスタさんと変わらないパッションや責任感は必要です。その上で自分の名前で、コーヒーを発信し、オリジナリティを加えられることが魅力的です。様々な視点でコーヒーと関わり、得られる気づきも多いです。 ゼロから一を自分でしているからこそ、抽出や焙煎技術はもちろん、自分自身の経験も込めた、複雑で美味しい一杯を淹れているという感覚はあります。

あとがき

「コーヒーを読む日曜」の愛聴者として、今回のインタビュー企画が通ったことをとても嬉しく思います。いつも声でしか想像していなかった名倉さんにお会いでき、彼の人の良さや活動に込めている想いがより伝わりました。通勤中でも、深夜ラジオ感覚でも、ぜひ名倉さんのポッドキャスト番組を聴いてみてください。

名倉慶佑

NIWATORI COFFEE

A cup of KOHII with Love (執筆:Jongmin 撮影:Seiya)

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