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ウイルスVSコーヒーフィルター?

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ウイルスVSコーヒーフィルター?

マスクの代用品として

2020年春、まだコロナウイルスが流行り始めた頃、各地でマスクが品薄になり、ドラッグストアやスーパーマーケットを何軒もハシゴした人は少なくないと思います。 そんな中、おうちでできる「手作りマスク」が流行し、その材料の1つとして、ハンドドリップには欠かせないあの「コーヒーフィルター」が注目されたのです。 確かに、コーヒーフィルターならウイルスを通さないだろうという考えもよく分かりますが、果たして本当にそうなのでしょうか?今日はこの真偽について探っていこうと思います!

肯定派と否定派

2020年4月、静岡大学や医療法人を中心に、「コーヒーフィルターでマスクを作ることができる」というような記事が散見されるようになりました。手作りマスクの素材にコーヒーフィルターが効果的だというものであり、実際に作られた人もいるのではないでしょうか。 しかし同時期、ドイツの老舗コーヒー機器メーカー「メリタ」が、「コーヒーフィルターはマスク用に作られたものではない」という声明を発表し、全世界に警告を促しました。それだけではなく、コーヒーフィルターの技術を生かした、医療用マスクに匹敵するマスクの製作をも発表し話題に。コーヒー機器専門のメーカーがフィルターのマスク転用に歯止めをかけるという事態が、事の大きさを物語っていると言えるでしょう。

新たな研究

確かにコーヒーフィルターは不織布マスクに比べると目が粗く、メリタの声明は理にかなっているでしょう。 では、科学的知見からはどのように考えられているのでしょうか? まず、ミズーリ大学・バージニア大学の研究によると、コーヒーフィルターは空気中の粒子の40~50%を捕集することができると判明したとのことです。確かに一定の効果はあるものの、コロナウイルスを防ぎ切ることはできないと考えられます。 しかし、2021年に入り、ポートランド州立大学からこのような研究が発表されました。 「フィルターを1枚もしくは2枚重ねで使うと、ウイルスに対して効果は薄いものの、3枚重ねることで良い効果が現れた」というものです。 具体的には、3枚重ねることで、コロナウイルスサイズの粒子を50~70%捕集することができるというものです。これは、マスクまでとは言えないもののとても効果的であり、マスクがない場合の代用品としては優秀と言えるでしょう。 しかし同時に、フィルターを重ねることで酸素が通りにくくなり、呼吸しづらくなるという懸念もあるため、使用には注意が必要です。

終わりに

ここまで見てきたように、確かにコーヒーフィルターはマスクの完全な代わりになる訳ではないものの、使い方次第ではマスクの代わりとして十分に使えるということが分かりました。例えば、ウイルスよりもサイズがはるかに大きい花粉対策などには使えるかもしれません。ただし、メリタの声明にもあるように、フィルターはあくまでフィルター、基本的には正しい使い方で、どうしても必要な時にはマスクとして使うのが正解ですね! A cup of KOHII with Love (執筆・編集:Takuya, Tomoki)

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