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Vol. 12 コーヒーと人の温かみがリンクして、私のもとへ

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Vol. 12 コーヒーと人の温かみがリンクして、私のもとへ

ちょっとコーヒー巡りをしませんか?行き交う人々、流れていく時間を見て感じながら、飲むコーヒーが絶妙に美味しいと思う私たちは、いつもコーヒーで繋がる街を歩くKOHII Walkersです。気の向くまま、コーヒーのアロマに溢れる街、それぞれコーヒーを楽しむ人々との出会いを独自の目線で写真ストーリーに記録し、ここでシェアします。 こうして同じ写真でコーヒー、ヒト、マチの関連性を描く人と繋がりたい、日本各地のKOHII仲間と一緒にコーヒーの魅力を広げていきたいです。 Ikumi, KOHII Walkers@Hyogo&Osaka

いつもより遠くに出かけるとき、私は前日の夜、寝る前に少しだけ予定を決めるのが好き。 前々から細かくコースを決めるには、計画をしすぎてなんだかつまらない気がするし、なにも調べずに当日行き当たりばったりコースは、私にはリスクが高い。 満足のいくお店や景色に巡り会えず、歩き疲れて途方にくれ体力だけ奪われる、なんてことになりかねないからである。 だから、この日もそうやって少しだけ決めておいた。

@VOICE of COFFEE

私の住んでいる大阪から1時間ほど電車に揺られて、着いた場所は兵庫。 真夏も過ぎ、大阪より気温が2度低いという理由だけで長袖を着て行った私は、いったい何を期待していたのだろうか。 めちゃくちゃ暑い。 晴れた日の32度は暑い。 とりあえず冷たいコーヒーを飲もうと、事前にピックアップしていたお店に向かう途中で、気になっていた眼鏡屋がすぐそこにあったので、ちょっと寄り道。

そしてお店を出る前にスタッフの方に、近くでおすすめのコーヒー屋はありますかと尋ねてみたところ、VOICE of COFFEEさんはすごく美味しいと教えていただいた。 せっかくなので予定を変更し、どんなコーヒーを飲めるのか楽しみにしながらお店へと向かう。

VOICE of COFFEEさんは、こんなご時世ということもあり現在はテイクアウトのみの営業だった。 コロンビアとエチオピアの浅煎りブレンドのアイスコーヒーを注文し、お店を出て一口目を吸い込む。 その瞬間、ジューシーかつ、綺麗に透き通った赤茶色の冷たい液体が、身体中に流れていくのを感じた。 冷たい飲み物を飲んで、身も心も満たされるこの感覚は、もはや夏の風物詩とも言えるのではないだろうか。冷え切った店内で飲むよりも何倍も美味しい。

ここの店主の方はクールな雰囲気はあるものの、抽出の仕方など、わからないことを質問すると丁寧に教えてくださった。 馴染みのない街にひとりで来た私の心を和ませてくれるような、そんな優しい風が吹き込んだ気がした。

コーヒーを通して人の温かみを感じられる、静かで贅沢な空間。 「また訪れたいお店 in 兵庫」の、リストへの追加はマスト。 次は店内でゆったり過ごしたいな。

@Barista Map Coffee Roasters

「コーヒーは沼ですよ。知れば知るほどハマっちゃう。」 そんな言葉が、目の前にいるバリスタさんから飛んできた。

9月のはじめ、よく晴れた平日の午後、私の職場から歩いて15分ほどの、日本橋にあるBarista Map Coffee Roastersさんに行ってきた。 オーストラリアでのラテアートチャンピオンシップで日本人初のチャンピオン受賞に加え、その他数々の大会で功績を残されたバリスタさんがいるということで、ご存知の方も多いのではないだろうか。

私は今回が初めての訪問だったので、思いきって希少なゲイシャと呼ばれるパナマのコーヒーを注文することにした。

抽出してくださっていたとても気さくなスタッフさんが、「このパナマのコーヒーは、とにかく発酵感がすごい。」などと、このパナマのコーヒーについてたくさんお話ししてくださった。 たしかに、飲めば飲むほど後味にワインやビールのような風味を感じる。 発酵感という、コーヒーの中でも独特なこの風味は好き嫌いが分かれると言うが、私はとても好きだった。 もちろんゲイシャ種なのでコーヒー一杯の値段としては少しお高いけれど、それに見合うくらいの新しいテイストの発見ができた。

コーヒーを飲んだ時に、コーヒーではない「何か」の味がするのはおもしろい。 私は普段、あくまで「コーヒー」ということを前提にして飲んでいるがゆえに、初めて飲む産地のコーヒーを「〜のような味」と具体例を出すのは、うまく言い表せないことがある。 例えば、フルーティーだけどオレンジっぽいのか、アップルっぽいのか、とか。 明らかに違いがあることはわかっていても、その具体的な何かがなかなか出てこない。 でもやっぱり、少しでも味の違いが自分でわかるようになると、美味しいと同時におもしろい、楽しいと思える。 見た目の違いなんてほとんどないのに、飲んでみるとこうも味の違いがある。 そこに私は興味を持つ。 もしかするとこの繰り返しがあのスタッフさんの言う、「コーヒーの沼」の入り口なのだろうか。

<About Ikumi>

大阪在住。コーヒーとは無縁だったが、2020年初春、エチオピアの味に感動しコーヒーに興味を持つ。趣味はアート制作、映画鑑賞、食べること。アート制作は主に抽象画を描いていて、自分の中で残したい感情が湧き上がったときに描いている。

<今日のKOHIIコース>

@VOICE of COFFEE 神戸市中央区栄町通3-1-17 萩原ビル1F

@Barista Map Coffee Roasters 大阪府大阪市中央区日本橋1-9-11

A cup of KOHII with Love (執筆・編集:Ikumi)

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