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コーヒーは主役じゃなくてもいい

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コーヒーは主役じゃなくてもいい

K:ところで、田上さんはバーテンダーもやられているんですか? T:はい。でも、お酒があまり飲めないんです(笑)実は、モクテルを勉強したくて、バーに通っていました。 そこで、バーの魅力を味わい、お酒ができるプロセスを学びたくなりました。 K:お酒ができるプロセスをですか? T:はい。一杯のお酒を作るときに何をベースにして作っていくのか、そのプロセスに興味がありました。 香りをベースにするのか、それとも風味なのか、そのプロセスは必ずコーヒーにも活かせるはずと思っていました。 結論、お酒の味を取れる人はコーヒーの味も取れると思いました。これに気がつけて僕はホッとしたのを覚えています。 それに、お酒の世界では、コーヒーを脇役にすることがあります。コーヒーの苦味の部分を活かしたり、酸味やその種のフレーバーだけを使って、お酒を引き立てたり、コーヒーは主役じゃなくてもいいことを学びました。 K:バーテンダーとバリスタに違いはあったりしますか? T:特に違いはないと思います!働いている時間帯と扱う商材が異なるだけで、基本全部一緒です。お酒やコーヒーを通してお客さんに最高の体験を届ける。とてもシンプルですが、これに尽きると思います。 K:なるほど、本質的なご意見、とても勉強になります。バーテンダーの顔を持つ田上さんなりのコーヒーの楽しみ方ってありますか? T:水出しがマイブームです!牛乳、ココナッツウォーター、日本酒で抽出して楽しんでいます。あとは、バッチブリューでコーヒーを淹れることが多いですね。 最近は、深煎りに注目しています。深煎りでもテロワールの特性はちゃんと出ますし、酸もあります。 BARISTA BASEで焙煎するときに活かせるよう、日頃のコーヒーブレイクでも、楽しみながらですが試行錯誤を繰り返して勉強しています。

バックグラウンドを買いたい人がいる

K:これからチャレンジしていきたいと思っていることはありますか? T:今年は、シェアリングコーヒースタンド、シェアコーヒーロースター、コーヒーフェスの3本を事業の柱にしたいと思っています。今年中には、シェアコーヒーロースターの立ち上げが決まっています。そして、インディーズのコーヒーフェスも開催する予定です。 実は、コーヒーフェスは以前にも開催したことがあります。その時に「どの世界にもインディーズ好きがいる」と思いました。アイドル、芸人、バンドの世界と同じようにコーヒーの世界にもインディーズ好きがいます。 美味しいコーヒーだけではなく、その人のバックグラウンドを買いたい人が大勢いました。それに、お店を立ち上げる前からファンをつけておくことは圧倒的にリスクヘッジになります。夢見るバリスタを応援する場になればいいなと思っています。 K:最後に、これからバリスタになりたいと思っている人に向けてアドバイスをお願いします! T:現実を言うと、コーヒーは儲からないです。好きだけでできる仕事ではありません。ですが、アドバイスとしては、とにかく「保険をかける」ということをオススメします! まずは、スモールスタートで、できることからはじめてみてください。いきなり学校や会社を辞める必要はないと思います。 休みを返上して、自分に負荷をかけながら試行錯誤を繰り返してみてください。それでも好きで続けられると思うなら、この業界に飛び込めばいいと思います。 チャレンジを繰り返し、失敗を積む、そこからがスタートだと思っています。

あとがき

今回は、蜃気楼珈琲集団の代表を務める田上凛太朗さんにインタビューさせていただきました。バリスタ、焙煎士、バーテンダー、そして起業家と様々な顔を持っていましたが、常に自分の中に軸を持って、正しいと思う方向に突き進んでいるという印象を受けました。まさに、男の中の男です。今後のご活躍、応援しております。お店の方にもぜひ足を運んでみてください!

< 田上凛太朗 >

1992年生まれ。大学時代コーヒーとは全く無縁だったが、留学先のシアトルで飲んだカフェラテに衝撃を受け、その経験が忘れられず帰国後はバリスタになる。卒業後は大手保険会社への道には進まず、コーヒーの道へ。バリスタとして働きながら、実店舗を持たないファントムコーヒーロースターズ「Barista Base」の立ち上げやシェアリングコーヒースタンド「蜃気楼珈琲集団」の代表を務めるなど、起業家としての顔を持ち、今も精力的に活動を行っている。

< BARISTA BASE >

実店舗を持たないポップアップ専門のファントムコーヒーロースターズ

< 蜃気楼珈琲集団 >

日替わりで店主が変わるシェアリングコーヒーショップ 東京都杉並区高井戸西2-10-9 地下スナック街の一室 富士見ヶ丘駅徒歩2分

A cup of KOHII with Love (執筆:Seiya、撮影:Snimakou)

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