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笑顔でお洒落であること

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笑顔でお洒落であること

🍃ゲスト🍃

ELEMINIST 編集長深本南さん (本文中 K=KOHII、M=南さん)

「ELEMINIST(エレミニスト)」という言葉を聞いたことがありますか?

“Enjoy Lifestyle, Ethical & Minimal.” という意味の造語で、ライフスタイルであり、 アイデンティティでもあることは、先日ELEMINIST編集長の深本南さんと会ってから、 自分なりの解釈ができました。 いよいよこの特集で3回目のゲストを迎えました。南さんが立ち上げたELEMINISTは、世 界中の厳選されたサステナブルな情報をお届けするメディア、そして、エシカルな暮らし を実現できるエコフレンドリーな通販サイトを運営しています。今年の5月で1周年を迎 えた南さんに、環境問題に意識を抱き始めたきっかけや、今後の展開についてじっくり話 していただきました。

Chapter 1:ELEMINISTが辞書に載る日を夢みて

K:そもそもELEMINISTという名前の由来は何でしょう? M:ELEMINIST(エレミニスト)は、“Enjoy Lifestyle, Ethical & Minimal.”の造語で「エシカル&ミニマルなライフスタイルを生きる人」を意味します。地球と寄り添いながらエシカルに暮らす人たちのことを「意識高い系」と表現されることが多いのですが、もっと誰もが愛着持って呼べるような社会記号を作りたいと思って考えました。いつか「わたしはエレミニスト」という人が増えて欲しいですね。いずれは辞書に載れば最高じゃないかしら。 K:なるほど!ウェブサイトを初めて拝見した時、お洒落なライフスタイルコンテンツが満載している印象でした。 M: 私たちは地球上で起きている環境や社会問題をいかに「わかり易く」伝えられるか?を大切にしています。ファッション、ビューティー、フードなど幅広いジャンルのエシカルな情報を発信しているのですが、ただそれらを知るだけではなく、今すぐアクションできる方法も紹介しています。楽しくファッショナブルにサステナブルな暮らしを生きている人たちのためのプラットフォーマーになることを目指しています。 K:そうなんですね、その趣旨がよく伝わっていると思います。近年ではSustainabilityを謳い文句にしているライフスタイルブランドも増えてきていますよね。ELEMINISTが運営している通販のこだわりを教えてもらえますか? M:最も大事なことはトキメクようなデザインかどうか? その次に、エシカル基準を満たしているか検証します。そのためには、オーナーや生産者、代理店の人たちに話を聞いて、地球のためにどういう姿勢でビジネスしているかヒヤリングすることも怠りません。そこからようやく商品を私生活でも使ってみて品質を確かめます。この3つをクリアした商品だけを展開しています。 日本はエシカルな商品をまとめてお買い物できる場所がまだ少ないので、相当ストレスを感じるんですよね。私たちのサイトなら「可愛い!」という理由だけで、商品の裏側にある品質表示を見なくても安心して楽しくお買い物していただけます。使い心地の良いものだけを取扱っているので、買ってからの後悔も少ないはずです。

Photo by ELEMINIST

Chapter 2:8歳に芽生えたエシカルな種

K:迷わず選べるようにするところがめっちゃいいですね。環境問題を抱いたきっかけ、一番の原動力を教えて頂けますか? M:小学生の頃、親の転勤でアメリカに行ったことがきっかけですね。学校の授業でNative Americanつまりアメリカ先住民の暮らしを体験するコースがありました。「本当に困ったときは、これを食べなさい」と渡された布に包まれていたのは、乾燥したとうもろこしの種でした。 お腹が空いたとき、勉強机の引き出しから種を取り出して試しに食べてみたら、硬いし不味い。なんでこんなものが渡されたのかわかりませんでした。大人になってから、『シード ~生命の糧~』という映画のシーンで、難民たちが避難する時に持っていくものは紙幣や貴金属でもなく、「種」だということを知りました。お金は食べられないけど、種なら植えて食べることができる。アメリカ先住民から譲り受けたのはエシカルな心の種だったんですね。本当に大切なものは何か?それを教えてくれたのだと思います。

「タイムカプセル写真初公開」

10歳の頃に日本に戻り、日本語の読み書きすらまともにできない自分が、唯一理解できたのが道徳の授業で、日本の高度経済成長期の環境汚染で起こったイタイイタイ病、水俣病のことだけが頭に残りました。人間のせいで地球環境がどんどん壊されていくことに胸を痛め、その日、学校から帰ると、父に「私が地球を守る!」と宣言していたそうです笑。アメリカ先住民から授業でもらった種が心の中でぽっと芽を出した瞬間ですね。そこから、公園でごみ拾いしたり、節水をあらゆる場所で働きかけたり、子供らしい小さなアクションをしていました。学校行事で二十歳の自分宛にタイムカプセルの手紙を書いたのですが、「ちきゅうをまもってください。ちきゅうをたいせつに。」と将来の夢を託しました。

Chapter 3:Summer Sonicのイメージチェンジ

K:そうでしたか、早かったですね。そこからキャリア志向は決めましたか? M:タイムカプセルの手紙を受けとった歳には、ボランティア仲間と一緒に環境団体を立ち上げ、SUMMER SONICなどの音楽フェスティバル環境対策をメインに活動していました。私たちの活動に参加してくれるボランティアは、ほぼ音楽好きの環境問題に興味関心のない人たちが多かったのですが、沢山の食べ残しなどが捨てられる状況を目の前でみて、エシカルな心が芽生えたようで、ボランティアTシャツを脱いだ後なのに、何人もの子たちが駅までの帰路をごみ拾いしている後ろ姿をみて、この世界で生きていこうと決意しました。しかし、当時は環境団体を運営するために必要な資金調達の仕方も分からないし、みんなを引っ張っていくマネージメント力もないことで限界を知り、社会人になってスキルを磨こうと決めて団体から離脱しました。

Chapter 4:30年間の準備で一発でできた愛の力

K:それでファッション業界に入ったのでしょうか、ELEMINISTまでの転機は何でしょう? M:音楽と同じくらい人を動かす力を持っているのがファッション。団体を去るときも「ファッションと環境を融合させてくる」といって、まずはバックパックでヨーロッパ中を視察しました。その後、人気セレクトショップでアルバイト店員をしながら、ウェブデザインの専門学校に通いました。 アルバイトして半年くらいでしょうか、会社が北海道に出店するためのスタッフを社内公募していたので、「これはチャンス!」と思って手を上げて、2週間後には札幌に飛んでいました。ゼロから開拓しなければならないので、夜は新規客を集めるために朝までクラブで遊んで集客につなげ、昼間はリピート率を上げるために、会社の共有サーバーから勝手に画像を入手して、パンフレットやDMを作って郵送。ユニークな手法で業績を上げ、1年後には歴代過去最短記録で本社へ昇進することができました。 本社ではEC事業部に配属され、そこでも独自の戦略でコンテンツ企画から撮影、ウエブの別注商品を仕込み、1日で全店の売上を超えるほど縦売れさせて副社長が飛んできたのを今でも覚えています。今でこそEC業界も分業制ですが当時はロールモデルもアウトソーシング先の業者もいませんから、全てをワンストップでこなし、顧客出荷では作業効率と資源削減のため、ガムテープを使わない出荷箱を業者と開発するなど、エシカルな取り組みはチャンスがあれば地道ながらも実現させていました。 会社からも少しは信頼を寄せてもらえているかしらと思ったタイミングで、生産管理の担当者に「なぜオーガニック素材を使わないのか?」と尋ねると「みなみちゃん、生地値が高いのよ」と一言で返され、今のポジションで仕事していてもファッション業界を変えることはできないと悟りました。

決裁権さえあれば、ビジネスと社会貢献を両立させることはできる。新たな目標を掲げて転職し、そこでも1年半くらいで課長から事業部長に昇進。IT業界、ベンチャー企業でさらにスキルを磨き、一昨年かな、3フロアーで450坪くらいある大型商業施設を3日間ジャックして、サステナブルをテーマにポップアップを開催。海外デザイナーと残布を使ったエコバッグのコラボレーションや、ミシュラン星レストランとサステナブルなカフェを展開するなど、会社員人生で培ったこと全て出し切りました。イベントが成功したかどうかは関係なく、経営、クリエティブ、EC、マーケティングなど、アートとサイエンス両方の武器を自由に使いこなし、今なら本当にやりたいことで生きていけるかな?と確かめられたので、ここから先は地球のためだけに生きていきたいと思い、長い会社員人生に終止符を打ち、2020年に独立しました。自分の描く事業構想実現のためにベストマッチだと惚れ込んだ会社の経営陣にプレゼンテーションして、ELEMINISTを立ち上げることとなりました。 タイムカプセルの手紙を書いてから夢を実現するまでに約30年が掛かりました。

Chapter 5:これからのコミュニティー作り

K:感慨深いストーリーですね。今後の展開についてシェアしていただけますか? M:まずは現状の課題と目指すべき未来を伝えるためにメディアを立ち上げました。サステナブルな暮らしを実践してもらうためにウェブショップも運営していますが、次は誰ひとり取り残さない社会を実現するためにも、正しい知識をスピーディーに修得して、仲間同士でアクションできる仕組みが欠かせないと思っているので、秋にはスクールを開校予定です。それ以外でもコンポストの拠点作りなど、構想は多岐に渡ります。

Photo by ELEMINIST

サステナビリティやSDGsをテーマにしたサービスは沢山ありますが、ELEMINISTは “COOL HEAD, WARM HEART”をモットーに、おしゃれで楽しく、みんなが笑顔で地球や動植物のことを考えて、愛を広めていくことをもっとも大切にしています。この気持ちは8歳の頃から何も変わりません。

Chapter 6:地球を救うコーヒー豆を

K:つまりELEMINISTを育てていきますね。楽しみにしています!ここでKOHIIも一緒に何か実現できるといいですね! M:そうですね。コーヒーにまつわる環境や社会問題の裏側を伝えること、そしてどんなコーヒー豆を選べば、動植物や人に優しく、さらには地球を救うことができるか?両軸を伝える必要があると思っています。また、コーヒーを淹れた後に残るコーヒーかすを捨てずに回収して再利用する、サーキュラーエコノミー型のサービスを一緒に実現できるといいですね。 K:いい提案ですね!ファッションと環境問題の融合と同じく、サステナビリティコーヒーにも何かおしゃれな入り口を作るように、クリエーターやコミュニティーの力を借りたいです!

あと書き

南さんのストーリーに、常にボランティアのままの熱意、ゼロからインノーベーターとして突破する勢い、それに遠回りしても夢を貫く決意には最も関心しました。Sustainabilityをどうやって日々で行動すれば、居心地の生活環境をより簡単に作りながら、地球に優しい生活者でいれるのでしょうか。自分のことを反省したり、行動を考え直したりしています。いつか自己紹介でELEMINISTですと宣言できるように実践していきたいです! A cup of KOHII with love 写真撮影:Shimakou、取材・編集:Rika

特別感謝

本記事に掲載される深本南さんの写真はトリバコーヒー(Toriba coffee)銀座本店にて撮影させて頂きました。「環境配慮に特化した生豆を使用します」今年3月1日よりエシカル宣言されたトリバコーヒーは環境や私たちに優しい取り組みをしている国の豆を使っています。以前KOHII WORDでも紹介したトレーサビリティが明確なのはもちろん、原生林や野生動物保護に積極的な農園のコーヒー豆を使用。詳細はお店のSNSまでご覧に頂けます。本当に時間をかけて、コーヒーそのものをいつも新鮮で深く、美味しく楽しめるお店なので、皆さんもぜひ行ってみてください〜

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