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クラシックな台形カリタの魅力再発見

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クラシックな台形カリタの魅力再発見

Kalitaの一番はじめの形

日本を代表するコーヒー器具メーカーとして不動の人気を誇る2大巨頭といえば、HarioとKalita。1921年の創業時は理化学品を製造販売していたHarioがコーヒー器具の製造を開始したのが1948年、対して当時日本唯一のコーヒー器具専門メーカーとしてKalitaが創業されたのが1958年のこと。 それ以来両社とも、日本全国の喫茶店、家庭、そしてサードウェーブなどを経て世界中のあちこちで、今日までコーヒー好きの日々を支える抽出器具を開発・販売してきました。 特にアイコンとして有名なのがHarioならV60ドリッパー、Kalitaならウェーブドリッパーですが、ドリッパーを語る上でもう一つ欠かせないのがKalitaの台形ドリッパー。 創業当時「ロト」と名付けられ発売された陶器製の台形ドリッパーは、ぽってりとした重みと素朴な佇まい、内側に入った直線のリブと、底に並行に並ぶ3つ穴が特徴の、Kalitaドリッパーの一番はじめのモデルです(「ロト」は現在も発売中)。

再確認したい、良さがある

Kalitaのドリッパーを採用しているカフェなどではウェーブを見かけることの方が多いですが、この台形ドリッパーはV60やウェーブとは全く違う味を引き出してくれる、旧世代モデル、なんてとても呼べない優れもの。 お湯の落ちる速度が比較的ゆっくりで、等間隔に並んだ小さいドリップ穴に流れが収束して行くので、抽出が均一にコントロールされながら進みます。 また、内側のリブの立ち上がりが空気の通り道を確保しているのも、安定した抽出進行の秘訣。 お湯の注ぎ方にあまり左右されない設計のため、注ぎのテクニックに自信がなくても大丈夫。速すぎず、遅すぎずの抽出で、甘みや香りをしっかり引き出しながら、雑味やえぐみは出さない絶妙なスピードにコントロールしてくれます。 普段はV60でささっと淹れてしまうことが多い筆者ですが、焙煎度が深めのものや、絶対にしっかり味わいを引き出したい!といった、ここぞという時に必ず頼るのがKalitaの台形ドリッパーです。もはやお守りのような存在。安定感のある抽出と、バランスのとれた酸味としっかりとした甘味と味わいの厚みーこのドリッパーでコーヒーを淹れるたび、包み込まれるような安心感を覚えるほど。 長年親しまれてきた形状なので、旅行先などでKalitaのフィルターが手に入らなくとも台形フィルターなら大抵のお店で見つかるのも頼れるポイントかも。

台形カリタのおすすめ抽出レシピ

続いて、台形ドリッパーおすすめのレシピをご紹介。Kurasu Kyotoのヘッドバリスタ、Tsubasaさんに教えていただきました。 「まず、フィルターをドリッパーにセットしたら、しっかりとお湯でリンスしましょう。今回は浅煎りコーヒー用のレシピですので、深煎りコーヒーを使用される方は豆の量を増やしてお試しください。 コーヒー:15g (Filter Grind・下記挽き目の写真を参考にしてください) お湯:240g (90℃) 合計抽出時間: 約3:00

①0:00 / 90g  (15秒で円を描くように注ぐ) 短時間でしっかりとコーヒー豆全体を濡らすため、一般的な蒸らしに比べ、大量のお湯を注ぎます。これにより、コーヒー豆全体から均一に成分を引き出す準備を整えることができます。 ②0:15 5秒間攪拌 ①のステップのサポート的役割のステップ。より均一に成分を引き出せるようになります。また、コーヒーの粉全体をしっかりと動かす事で、抽出後半のお湯の流れをよりゆっくりとしたものにすることができます。 ③0:45 / ~180g(15秒で円を描くように注ぐ) コーヒー豆から成分をあますことなく引き出します。 早いタイミングでたくさんのお湯を注いでも抽出完了までの時間が短くなりすぎないのがKalita 101の良いところ。 ④1:15 / ~240g (15秒で円を描くように注ぐ) 抽出も終盤。ドリッパーによって抽出の速度がコントロールされているので、コーヒー豆から雑味など余分な成分を引き出すことなく注ぎを終えることができます。」

新しく魅力的なドリッパーを見つけたり、テクニックを磨いて冒険するのもコーヒーの楽しみ方。でもちょっと心を落ち着けたい時、少し休みたい時、失敗したくない気分の時・・・ふと目にとまるのは、いつだって安心して飛び込めるルーティーンの美しさ。Kalitaの台形ドリッパーは、そんな気持ちをしっかり受け止めてくれる、心の拠り所のような存在です。

A cup of KOHII with Love (編集: Aya)

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