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シングルオリジンって何?

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シングルオリジンって何?

最近はコーヒーショップに限らず、カフェでもシングルオリジンコーヒーを見かけることが増えました。2015年、日本で初めて清澄白河にブルーボトルの1号店がオープンしてから7年を経て、今や国内でもシングルオリジンという言葉をよく耳にするようになりました。 しかし、なぜ人々はシングルオリジンを重要視するのでしょうか?その正確な意味について、今回のKnowledgeでは紹介していきます。

シングルオリジンは何を意味するのか

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シングルオリジンという言葉は、大きくは3つの文脈において語られます。 ①1つの国、もしくは特定の地域で生産されたコーヒー ②1人の生産者が育てたコーヒー ③その年に収穫されたコーヒー このように消費者の中でシングル・オリジンという用語は幅広く認識されています。それらの共通点としては、トレーサビリティ(追跡可能性)が明確であることです。つまり、シングルオリジンコーヒーは、パッケージのラベルから、国、産地、農園に関わる情報が把握できます。消費者は今手にしているコーヒーがマイクロロット(ある特定の農園の中でも、特定の品種)かどうか、どのような精製処理が行われているかなど、コーヒーの正確な情報がわかるので、それが生産者の顔が見えるコーヒーとよく例えられる理由です。

なぜシングルオリジンが注目されているのか

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同じ生産地であるとしても、土壌や気候が少し違うだけで、コーヒーの味わいは大きく変化します。シングルオリジンコーヒーには農園ごとに異なるコーヒー豆の個性や特性が表れます。近年、スペシャルティコーヒーを飲むコーヒー愛好家たちは、様々なコーヒーを飲み、自分好みのコーヒーを見つけたり、これまでに飲んだことがない新しく独特な風味を持つコーヒーを探し、楽しむ文化があります。その際にシングルオリジンコーヒーに記載される情報は、消費者が豆を選ぶ際の参考になるでしょう。スペシャルティコーヒーを考える上でトレーサビリティは品質の管理・評価をするための目的に限らず、結果的に消費者がコーヒーに対する知見を広げ、自ら好みのコーヒーを見つける手助けをしています。

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しかし、あくまでシングルオリジンは、単一農園で作られたトレーサビリティに優れたコーヒーのことで、すべてのシングルオリジンコーヒーが高品質のスペシャルティコーヒーかどうかは別の問題です。

ストレートコーヒーやブレンドコーヒーとの違い

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他のコーヒーの呼び名として、広く知られているのが、ストレートコーヒーとブレンドコーヒーです。これらもよく混同されやすい概念なので、シングルオリジンとの違いを比較しながら、説明します。

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ストレートコーヒーとは、一つの産地から収穫された単一産地のコーヒーのことを指します。一見、シングルオリジンと意味が同じのように感じられますが、ストレートコーヒーは、シングルオリジンより広い範囲の地域を指します。 近所の喫茶店でブラジル・サントスNo.2という名称を見たことはありませんか?ここでブラジル・サントスとは、サントス港から出荷されたブラジルのコーヒーすべてを意味します。つまりブラジルの中のA農園さんのコーヒー、B農園さんのコーヒーに関係なく、ブラジル・サントスNo.2として、名付けられるのです。

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結果的にブラジル・サントスの中にはグレードが高いコーヒーから、低いコーヒーまで混ざることになります。ですので、同じブラジル・サントスでもロットごとに些細な味の違いが生まれることもあります。シングルオリジンとの違いは「どの段階まで産地の情報を追跡するか」と考えられます。

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最後にブレンドコーヒーとは、ブレンド(Blend)の意味通り、複数のコーヒー豆を混ぜ合わせたコーヒーのことです。日本では、昔の喫茶店でキリマンジャロやハワイコナといった高価なコーヒーを他の一般のコーヒーとブレンドしていたことから、ブレンドコーヒーに対して高品質のコーヒーに安価なコーヒーを混ぜるといった認識が残っていますが、現在は一概にそうは言えないです。

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近年、増えてきたコーヒーショップの中では、ブランドを代表する商品づくりや季節に合わせた味づくりに挑戦するなど、明確な目的を持ち、戦略的にブレンドコーヒーをつくります。ブレンドコーヒーは、その年の生産環境やサプライチェーンなどに大きな影響を受けるシングルオリジンより、安定的にお客様に届けられるため、それぞれの店舗、独自のブレンドにファンがつくこともあります。また、ブレンドの際に良い素材を使用し、味の相乗効果をつくることで、バランスの良いコーヒーをつくることもできます。

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結局、シングルオリジンとブレンドコーヒーの間に優劣はなく、大事なのはトレーサビリティを透明にすることです。消費者に正しい情報を伝えることで、より感動的なコーヒー体験が記憶に残るでしょう。 A cup of KOHII with love (執筆:Jongmin)

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