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Vol. 16 コーヒーと建築、空間デザインに魅せられて

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Vol. 16 コーヒーと建築、空間デザインに魅せられて

ちょっとコーヒー巡りをしませんか?行き交う人々、流れていく時間を感じながら飲むコーヒーが絶妙に美味しいと思う私たちは、いつもコーヒーで繋がる街を歩くKOHII Walkersです。気の向くまま、コーヒーのアロマに溢れる街、それぞれコーヒーを楽しむ人々との出会いを独自の目線で写真ストーリーに記録し、ここでシェアします。 こうして同じ写真でコーヒー、ヒト、マチの関連性を描く人と繋がりたい、日本各地のKOHII仲間と一緒にコーヒーの魅力を広げていきたいです。 Ikumi, KOHII Walkers@Osaka

私はある本を読んでから、人が頭の中で考えていることが以前にも増してとても気になるようになった。 自分とは全く違う意見を持つ人、自分の知らないものに詳しい人、自分からは絶対出なかったであろうアイデアを思いつく人。例を挙げるとキリがない。 これがいわゆる多様性に繋がるのだろうけど、このたった3文字の言葉でまとめるには、少々収まりきらなくないか?と思う。 だって、最初に言葉を話そうとした人間の頭の中は...なんてことまで考え出すと、それこそキリがないし、いつまでたってもKOHII Walkersが始められない。

でも、個人的に尊敬の意味を込めて気になっている類の人として、建築や空間デザインに携わる方の頭の中やアイデアは、とても興味をそそられる。 思いついたアイデアをあの大規模な物体として実現させるなんて、なんと素晴らしいこと。一度でいいから頭の中を覗かせていただきたいくらい。

建築や空間デザインと、コーヒーショップ。この2つは別分野ではあるけれど、必ずセットで、日に日に進化している。 その一例が、アイコニックなブルーロゴを引っ提げて突っ走る、あのコーヒーショップではないだろうか。

@Blue Bottle Coffee 梅田茶屋町

今年の7月、大阪での初店舗をオープンさせたブルーボトルコーヒーさん。オープンしてしばらくはいつも人が多いと聞いていたので、少し時期を遅らせた平日の朝に足を運んだ。 人も多くなくゆったり満喫できたので、午前中に行くのがオススメかも。

ブルーボトルコーヒーさんといえば、コーヒーは言わずもがな、統一感を保ちつつ店舗ごとに違った表情を持っている印象があったので、今回の訪問はとても楽しみにしていた。 コンクリートの直線的なデザインの外壁に大きなガラス窓、そしてシンボルのブルーロゴが堂々と鎮座し、エントランスにはにこやかに出迎えてくれるスタッフの方がいた。

1階フロアはクリアで洗練されていて、なおかつ温かみがある。そういった印象を受けた。 入ってすぐ目に飛び込んでくるブルーの大きなガラスのハイテーブルが、都会どころか近未来的な要素さえ感じる。段差も境界線もないガラスはうっとりするほど綺麗だ。 そんな近未来的な要素とは対照的に、店内を囲うように配された温かみのある木の素材がうまく調和している。 窓から差し込む太陽の光が反射して、店内は明るくとても清々しい。

美術館のように幅広い階段の頭上には、これまた美しいガラスのシャンデリアがあった。 コーヒーを思わせるこの透き通った茶色い球体は、職人さんによって一つ一つ手作りされた、このお店のためだけの作品だ。

そのまま2階へ上がると、まず正面ど真ん中にすりガラスの空間。天井には大きなスクリーン。「あ、これこれ!見たかったやつー!」と、密かに心を躍らせながら、その空間へと足を踏み入れた。 なんだここは。 本当にカフェにいるのかと思うほどに異空間。

ゆっくりと流れる空や水や木々の映像と音。さらに驚くのは、それに合わせてかすかに振動する座席。 先進的な技術を用いているにもかかわらず、都会にいることや日々の騒がしさを感じさせない空間が作り出されている。そこにコーヒーがあるもんだから、五感全てが刺激され、自然と空間にのめり込んでしまう。 誰がカフェの天井にスクリーンを設置しようと思いつくだろうか。私には到底思いつかない。 ちなみにこの店舗は、「忙しい毎日から自分自身をリセットする」という趣旨があるらしく、実際にその通りに体験できるのだから素晴らしい。

この日朝一番のコーヒーは、スタッフの方がお気に入りだと言うコスタリカを選んだ。グリーンやイエローを感じるすっきりとしたフルーティーさと、そこに上手く入り込んでいるコクが良いバランスだった。 ぽってりとした透明のグラスも空間を考慮したデザインの一部に見える。 まわりにいるお客さんは、この空間をどのように感じているのだろうか。

あの、お気付きの方もいるかもしれませんが、私、このお店にまんまと魅了されています。少し下調べをしていったものですから、余計に実物に感動してしまって。

建物をデザインする方たちは、今までに何を見てきて、頭の中でどんな段階を踏んでこのような空間を思いつくのか。 人によって生み出されたアイデアが、こうして建築物となり、来る人々を感動させる。 「コーヒーを楽しむ」だけでは終わらない、新しい空間がそこにはあった。

<About Ikumi>

大阪在住。コーヒーとは無縁だったが、2020年初春、エチオピアの味に感動しコーヒーに興味を持つ。趣味はアート制作、映画鑑賞、食べること。アート制作は主に抽象画を描いていて、自分の中で残したい感情が湧き上がったときに描いている。

<今日のKOHIIコース>

@Blue Bottle Coffee 梅田茶屋町カフェ 大阪府大阪市北区茶屋町15-22 アーバンテラス茶屋町A棟

A cup of KOHII with Love (執筆・編集:Ikumi)

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