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世界のKOHII News #12

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世界のKOHII News #12

生豆運送のCO2排出削減の鍵はヨット?

コーヒーの生産から提供まで、よりサスティナブルなあり方を目指し現状が見直されている中、輸送部分に関しては未だ課題が残ります。主な生産地であるアフリカ中南米から消費国まではCO2排出が多い空路や大型カーゴ船での海路しかなく、中々改善の手がつけられていない部分です。 そんな中ヨーロッパの複数のスペシャルティコーヒーロースターが試みているのが、ヨットでの生豆の運送。主な動力源が風力であることと、最近上昇し続けている石油価格の変動にほとんど影響を受けないという利点があります。 すでにいくつかの成功事例も。 イギリス、コーンウォールのYallah Coffeeでは、ヨットで運送されたコロンビアLas Brisasのコーヒーを取り扱いを始めました。1kgで50ポンド (約8,000円)と、スーパーで買えるコーヒーの4倍近い値段にも関わらず、二酸化炭素排出量はゼロに近く、サスティナブルな商品を購入したい顧客からの反応は良好とのこと。 フランスを拠点としサスティナブルなコーヒーを売りとするBelcoは今年初め、ヨットで運送されたコロンビアのコーヒーを22トン購入。2025年までには取り扱う全てのコーヒーの半分以上(約4,000トン)をヨット運送に変更するということです。 ヨット運送の運搬量を増やし、効率化するためには、より大きな船の開発が必至。フランスのTransOceanic Wind Transport社は、Belcoのような顧客からの高まる需要に応えるため、1,100トンの貨物を積載できるヨットを建造中。その他ではコスタリカの運送会社が、フェアトレード有機コーヒーでカナダ最大のロースターリーであるCafé William Spartiventoと協力し、新しいヨット船への投資をしています。 しばらくは何千トンもの貨物を積める従来の貨物船の方が経済的な選択であり続けるでしょうが、このようなコーヒー業界内でのうねりが大きな追い風となり、運送の仕組みを変えていくことを願って止みません。

コロナの影響で嗅覚障害の引き金がコーヒーに含まれる分子と判明

コロナ感染の後遺症としてこれまで様々な症状が報告されてきましたが、その一つが嗅覚機能の障害。医学的にはこの症状は「Parosmia」と呼ばれ、普段嗅ぎ慣れた「良い」匂いが途端に「嫌な」匂いとなることで食生活や精神衛生に影響を及ぼします。 ある研究で、この「Parosmia」の症状の発現の引き金が「2-フリルメタンチオール」というコーヒーに含まれる分子だと判明。正常な嗅覚を持つ人にはコーヒーやポップコーンのようだと表現される香りを「Parosmia」を発症している人は嫌悪し、気持ち悪い、汚いと表現したのです。 コーヒーが研究対象に選ばれたのは、肉、タマネギ、歯磨き粉などと同じく嗅覚閾値が最も低いとされる分子が含まれるためで、この閾値も「Parosmia」の発現に関係があるかもしれないとのこと。嗅覚機能障害に関しては以前まで医療従事者によって過小評価される傾向がありましたが、コロナウィルスをきっかけに、嗅覚障害がもたらす困難への認識が高まっているとのこと。 コーヒーのアロマがある日突然不快な匂いに変わってしまうなんて想像もしたくありません。この研究が嗅覚障害の治療への一歩になる期待が高まります。

コーヒー価格、好天候、需要低下の予想により下落傾向か

この一年上昇し続けていたコーヒー価格ですが、南米の好天による生産量の増加、また需要減少により下落しそうです。2021年の初めには1ポンド$1.25だった価格は2月上旬に1ポンド2.60ドル付近でピークを迎え、今後2ドルを下回るとされています。 去年ブラジルを襲った壊滅的な天候から少しずつ生産が回復していると同時に、ウクライナ情勢でロシアへの輸入が減り、また中国のゼロコロナ政策がもたらした需要の落ち込みも価格に影響しているとのこと。 天候トラブルについては、中南米のラニーニャの時期に2年連続寒波に襲われることは限りなく低いことから、楽観的な予想がされています。 ただ、世界情勢の変化や温暖化の影響が予測しづらくなっており、今後のコーヒー生産と価格変動は注意深く見守る必要がありそうです。

スターバックス、ロシアから完全撤退

スターバックスはロシアでの約15年の営業を終え、ロシア市場から撤退すると発表しました。 今年3月にはロシアのウクライナ侵攻を受けて店舗を閉鎖し、同国への製品出荷を含むすべての事業活動を停止していましたが、この発表をもって完全撤退することに。約2000人いる同国の従業員には、6カ月間給与を支給し、社外で新しい仕事を探すのを支援すると発表しています。 マクドナルドを含め、ロシアにおけるアメリカの飲食ブランドの撤退が相次いでおり、これがどのように世界情勢に影響を与えていくのかが注目されます。

A cup of KOHII with Love (執筆・編集: Yozo、Aya)

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