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単価が安い=安い商売ではない

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単価が安い=安い商売ではない

“新しいも古いも混ざり合う町”

K:1号店目に神山町、2号店目に富ヶ谷を選んだ理由は? S:僕が永福町出身で、相方でサンドウィッチ担当の成瀬が練馬の関町出身で、16歳くらいから友達なのですが、若い頃車の免許をとってよくこの辺に遊びに来ていて、なんとなくこのエリアのことが頭にあったんです。渋谷も近いし、商店街っぽさも残っているし、新しい人たちも古い人たちも混在している面白い所だなあと思って、物件を探し始めました。 サラリーマン出身なので、この辺りは可能性があるのかないのかを数値で測ろうと思い、毎日候補物件に足を運び、1日に物件の前を通る人数を自分たちで測定しました。

1店舗目をスタートした神山町の近くには、NHKがありました。NHKって常に1万人くらいの人がいるから、お昼の人出がすごいんですよね。加えて、2014年の10月にMonocleという会社のオフィスが表参道ヒルズから富ヶ谷エリアに移ってきたんです。Monocleには、 Winkreativeという広告やストラテジーを手掛ける姉妹会社があるんです。そこがオフィスを移すって、相当このエリアのことをリサーチしているよな?と思い、7年前に神山町でCAMELBACK1号店をオープンしました。

“場所とのご縁”

K:その頃はまだ今ほど多くのコーヒー屋さんはなかったですか? S:Fuglen Tokyoがありました。僕たちはその次くらいかなあ。まだ奥渋谷とか言われていなかった頃です。富ヶ谷の2号店をオープンしたのは3年前くらいです。元々ここには、テオブロマというチョコレート屋さんがやっている、ジェラート屋さんがあったんです。 テオブロマの社長の土屋さんがこの辺りの主なんですが笑、土屋さんから「うちもうジェラート屋さん辞めるんだけど、あと、やる?」という話をいただいて。 ここは商店街なので、普通に物件の空きを待っていても、絶対に順番が回ってこない場所だったんです。神谷町の1号店と近いし立ち位置が難しいけど、せっかくの機会なのでやろうと思って、譲っていただくことになりました。

“同じようで、同じでない毎日”

K:若い世代に伝えたいことや背中を押したいことはありますか? S:めちゃくちゃ楽しい仕事なので、興味があればとにかくやってみたらいいと思います。お店を持つのは大変だし、運もいるし、開けてみないとわからないこと部分もありますが、本当に楽しい仕事です。

仕事の内容は同じことの繰り返しだけど、人とのコミュニケーションだから、同じようで毎日全然違うから飽きないですよ。お客さんと話して、コーヒーを提供して、感謝されて、人の生活の一部になり得る仕事なので、面白いです。

“単価が安い=安い商売ではない。その3分に魂を込める。”

人の生活の一部になり得る仕事って、意外にないものなんです。 例えば、月に1回行くお寿司屋さんが2時間で2万円だとする。コーヒーは提供2、3分の時間で500円。単価は安いですけど、それが毎日のことになると500円×30日(90分)で15000円だから、高級なお寿司屋さんとニアイコールだと思うんです。 単価が安いから安い商売ではなくて、僕たちはその3分に魂を込めるんです。それが高級店であろうがコーヒー屋であろうが、思いは変わらない。

K:今後の展望はありますか? S:いつも模索していて、なかなか見つからないです。笑 ずっとお店は持ち続けたいですが、現状維持が一番こわいから、面白そうなものをつまんで吸収していくと思います。 今後、AIでも美味しいコーヒーが提供できるようになるとは思うんですけど、心のサービスはAIでは体現できないので、リアル店舗でやり続けたいです。

あとがき

鈴木さんとは今回の取材で(ほぼ)初めましてだったのですが、とにかく自然体でフラットにお話下さるので、常連さんたちは、コーヒーはもちろんのこと、鈴木さんの纏うこの空気が心地よくて通われているんだなぁと感じました!商店街の中心にあるCAMELBACK、ぜひ、遊びに行ってみて下さい♪

鈴木啓太郎

CAMELBACK オーナー/バリスタ/コーヒートレーナー

CAMELBACK RICH VALLEY

東京都渋谷区富ヶ谷1-9-23

KOHII Team

A cup of KOHII with Love (執筆・編集:Saori, Shimakou)

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