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ブロックチェーンでコーヒー生産者から消費者までのプロセスを透明化。公正な取引が可能に

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ブロックチェーンでコーヒー生産者から消費者までのプロセスを透明化。公正な取引が可能に

世界最大手のコーヒーチェーン・スターバックスコーヒーも生産から販売にわたってブロックチェーンを取り入れるなど、AIやブロックチェーンといった情報技術が農業にも進出し始めています。最近ではコーヒー農家やカカオ農家で、無駄のないビジネスやサプライチェーンの改善のために利用されるようになりました。 IBMはアメリカのヘイファー・インターナショナルとCATIE(トロピカル・アグリカルチュアル・リサーチ・アンド・ハイヤー・エデュケーション・センター)と提携し、世界中の食糧供給をブロックチェーンで解決するIBMフードトラストやワトソン・デスィジョン・プラットフォーム・フォー・アグリカルチャーを開発しました。ブロックチェーンやAI、IoTなどの情報技術を駆使することにより、コーヒー豆やカカオ豆の生産に関する気候状況、生産過程、そして流通に至るまでが最適化され、農家にとって無駄のない、かつ透明性のあるサプライチェーンを構築できるようになります。 ベータ版の実験では中央アフリカのグアテマラ共和国のホンジュラスに拠点を置くCOPRANILと呼ばれるコーヒー農家協会とカカオ農家が参加しました。この実験を通してIBMのヴァイスプレジデント・Jesús Pizarro氏は「18ヶ月もの間、農家とともにより良い生産・流通過程を証明し、価値あるブロックチェーンを作り、最終的には小規模な農家がプレミアム価格を確保し生産物を販売できるよう市場へアクセスできるようにした」と述べています。 IBMフードトラストを使用することで、苗が農家に届くまで、そしてそれがどのように栽培されたか、フェアトレードなのかオーガニックなのか、精製や焙煎の情報に至るまでが各過程の担当者によって提供されます。これにより生産から流通に至るまでの道筋の透明性が高まり、農家は彼らの生産物が公平な価格で売買されているかも分かるようになります。企業などのバイヤー側にとっても、正しい情報を得た上で価格の適切性を理解できるという利点があります。 また、ワトソン・デスィジョン・プラットフォームは、まるで数年前に流行したFacebookの農業ゲーム「FarmVille」が現実になったかのようなもの。AIが地理面、環境面、気候面、IoTのデータなどを農家ごとにパーソナライズしたダッシュボードを提供し、農家や農業関連業者はその技術を使うことで、収穫量や品質の向上、安全で安定した食品生産につながるより良い決定を下せるようになります。 「ヘイファー・インターナショナルとCOPRANILの一連の実験はブロックチェーンやAIの技術がどのように社会をより良いものにし、小規模の生産者たちに至るまでをサポートできるかの重要なテストだった。AIの予測機能で収穫量を増やし、ブロックチェーンで生産品の来歴と品質を記録し証明できることで、農家が新しいデータや見識を得て、市場でより主導権を握れるようになる」とIBMのAIアプリケーション・ブロックチェーン ゼネラルマネージャー・Kareem Yusuf氏は述べます。 ブロックチェーンの技術をコーヒー産業に応用することによって、生産から流通、そしてコーヒーを飲む私たちまでの過程が分かるようになります。生産者側にとってもどのような客層にコーヒーが飲まれているかが明確になり、顧客層の拡大も狙えそうです。また、AIの技術を駆使して農園ごとに特化した生産ができるというのも、気候変動に伴うコーヒー業界が直面する問題を打破する鍵になるのではないでしょうか。

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