KOHII
熱量のある仕事がしたい

Meets

熱量のある仕事がしたい

さまざまなジャンルで活躍されているクリエイターさんたちは、普段どのようにコーヒーライフを楽しんでいるのでしょうか。 KOHII meets Creativesは、業界をリードする人たちやチャレンジし続ける人たちについてコーヒーを淹れながら、飲みながら深掘りしていく企画です。

☕️本日のゲスト☕️

山田憲史さん、写真家 K=KOHII、Y=憲史さん 去年から知り合った写真家の憲史さんと、先日、貴重なコーヒー時間を一緒に過ごしました。企業の広告写真をメインに撮っている彼は、抽象的な個人作品が魅力的で、コーヒーラバーに愛読される雑誌Standart Japanの撮影も手伝っています。とても楽しくて熱量のある話をゆっくりしてきました。

Chapter 1:空気を変えるコーヒーと視点を変える写真

K:そういえば、今日来ているカフェは普段大阪で通っているお店ですね。日常生活でコーヒーはどんな存在でしょうか? Y:そうですね、Takamuraコーヒーは近所なのでよく気分転換したい時に自転車に乗ってコーヒーを飲みに来ています。天井が高くて気持ちいいですね。リフレッシュされます。 気分を変えたい時、場所を変えるという意味でカフェに行きます。普段は朝に奥さんが淹れてくれるコーヒー、仕事中に気分転換のコーヒー、人と会う時や打ち合わせする時にコーヒーを飲みます。毎日3杯くらいですかね。

K:なるほど、最近カフェに写真をアートとして提供していますね。改めてどんな活動をしているかを教えていただけますか? Y:主に企業の広告写真でポートレート、商品撮影をしているほか、この数年、お店や設計事務所の方からの相談が増え、自分の写真が空間に飾られる事が増えてきました。 今日来ているTakamuraコーヒーの様に場所の持っている良い空気ってあると思うんです。 お店だと味は勿論ですが、そこで働いてる人や立地、店舗デザインの空間作り等、色んなの要素が合わさって作られているのかなと感じます。 その中で自分の写真が見る人にとって無意識でも視点が変わったり、気持ちが良くなれたりするお手伝いができると嬉しいですね。

K:最初はどんなきっかけだったのでしょうか? Y:5年前に関西にある製造業の社長から、InstagramのDMが飛んできました。 僕のある写真を買いたいという連絡でした。当時作品を渡しに会いに行ったんです。何で写真を買ってくれたんですか?と社長に聞いてみました。 社長が言うには、昔から工場で働く人間はうちにこもるタイプが多く感じていて、自分は元々絵とか写真とかアートが昔から好きだった。 アートを見て自分の視点が変わる様に社員達にも写真を見て発想や視点が変わるキッカケが与えられたら良いなという気持ちからとの事でした。 K:素敵なお話ですね、社長が社員のためを思って、リーダーシップのビジョンがありますね! Y:そうですね、この話にちょっと続きがあって。写真をお渡しした後、自分の友達と一緒にご飯を食べませんかと誘われました そこでデザイナーや美容師、バーテンダー、本屋さん等、みんなでご飯食べながら、自分の写真を見ながら話し出したんです。

みんなそれぞれ自分の視点から解釈しているのを聞きながら、写真ってこういう世界があるのかと初めて思いました。 写真は映像とは違い作り手の意思と違う所で見る人に想像させる余白があると思うんです。 写真一枚で人によって感じ方が異なる事って、写真の面白さであり写真の持ってる力だなと思います。 K:これでまた撮る側の視点も変わりますね!写真にまだまだ新しい可能性がありますね、逆に写真家自体も、プロのサービスを提供したり、職人やアーティストとしての境目もなくなりませんか? Y:なります!今の時代、誰でもiPhoneを使って写真が撮れて一億総写真家の時代にプロの写真家としてやっていく意味ってなんやろう?と自分もすごく考えています。 僕が主にやってる写真の仕事に関して言えば、目が超えたクライアントやデザイナーに写真を求められ続けれる事がプロのフォトグラファーなんじゃないかと思います。 それなりの予算をかけて撮影する仕事は求められる基準が高かったり制約がある中で撮影するのでそれを期待以上に打ち返す事にやりがい感じます。 ただそれだけが写真じゃないと思ってるので広告等の商業写真やSNS、ギャラリーから町工場まで写真の居場所、写真の可能性を自分なりに探っている最中ですね。

Photo by Yamada Kenji スペインで撮影した写真で話に出てきた関西の会社に購入してもらった写真です

誰もが押せば写る時代だからこそ、続けていくには撮る前後の準備や編集は勿論ですが、日々考える事がとても大事だと思います。

Chapter 2:芸人と料理人の横に並ぶ写真家

K:今まで自分の作品を作るのに誰か先輩や芸術家など影響を受けていますか? Y:自分は大阪出身なので、昔は、生まれた土地柄、芸人さんに影響を受けてると思います。 親に連れられ劇場で新喜劇や漫才を見てました。世代的にはダウンタウンですね。今は息子と良くミルクボーイの漫才を見ています。 自分の発想や視点をいかにセンスや技術で表現し心を動かせるか、職業は違うけどやってる事は同じなんじゃないかと思います。 写真家といえば、たくさんの方からインスピレーションを受けていますが。 とても印象深いのが、以前展示で見た山沢栄子さんですね、60年前くらいに活躍した写真家で、大先輩ですが。彼女の作品を見た時、昔の写真家も今の人達と同じ様に、自分達の写真を模索して形にしてたんだなと感じました。 影響受けて良く読み返す本は、調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論です。 料理人が書いた本ですが、自分がプロとしてやっていく時の心構え、共感出来る部分や自分はまだまだだなとこの本を読む度に感じます。

K:ところでコロナは今の作品に映る影響や変化がありますか? Y:ありますね、去年は本当に一時期外に出られなくて、仕事もほとんど止まりました。 コロナで自分と向き合うきっかけが与えられて、手探りの状態でしたが、家の中で身近な物を撮ったり子供を撮ったりしていました。

Photo by Yamada Kenji

与えられた時間はチャンスだと思い色んな作品を作りました。 その時の写真を人に見せていく内に、新しい仕事やプロジェクトも生まれました。 今まで違和感を感じていた事や出来なかった事がコロナがあったことによって、変わった事やってみたら世界が広がった事はそれぞれあると思うんですが、僕もそんな時間を過ごしています。

Chapter 3:仕事のこだわりに熱量がある

K:コーヒーの話題に戻りますけど、スペシャリティコーヒーとの出会いについて教えていただけませんか? Y:スペシャリティコーヒーの概念は最初はなかったんですよ。写真の仕事でいろんな所に行ってコーヒーを飲みますが。印象に残っているのは東京に住んでいた頃、家の近所にあったカモメブックス(Kamome Books)で飲んだコーヒーは美味しくて良く通っていました。調べてみたら京都のWeekenders Coffeeというスペシャリティコーヒーを使っているんですね。 K:そうですか、今度行ってみたいですね!来週また東京にStandart Japanの撮影をすると言っていましたね。スペシャリティカルチャーの専門誌の撮影をしてから、コーヒーやクリエティブに対して、何か変わった心境とかありますか? Y:最初Standartという雑誌は知らなかったんです。 逆に彼らに聞きたいですけど、どこで僕を見つけたんですか? どこが良い思って連絡してくれたんでしょう。メールのやりとりで、まだ会った事がないんですよ。会ったら直接聞くかも知れません笑。 ただ、Standart Japanの仕事をしてから、Standart愛というか、Standartが大好きな人たちに声掛けられたり、たくさん出会いが出来ました。周りにコーヒー好きな人との縁を繋いでくれた感じですね。Standartが作ってきたコミュニティ、そこにすごい熱量がある事を感じました。

若くてコーヒー好きで感度が高い人達に対して、心に刺さる物を作っているのが凄いなと思います。今の時代こんないっぱいメディアや情報があって、ちゃんとそういう人達に届けれているのは素晴らしいですよね。 Standartは紙面から作っている人の意思や熱量を感じるので、もっと一緒に仕事したいです。撮影させて頂く人達もユニークな人達が多く撮影していて楽しいですね。 K:ここでKOHIIアプリ、これまで読んでいただいて、何か感想とか提案とかありませんか?

Y:コーヒーという物自体が普通にカジュアルで飲むコーヒーもあれば、しっかり飲むコーヒーもあると思います。コーヒーのメディアとしては、僕みたいな人間でも、その入り口というか知るキッカケを与えてくれると言う意味で可能性があると思います。 自分の写真も同じですけど、目が超えた人に刺さる物も大事ですけど、接点が無かった人達にも、Qualityを追求しながら知ってもらう事は大事なのかなと思います。今それが自分にとってはお店や会社等の空間を通しての写真なのかなと思います。 先の雑誌の話に繋がりますが、雑誌のコミュニティが広がる様に、今後アプリの中にある熱量にファンがついていくのかなと思うので、それが継続して形にできた時に広がるタイミングが来るのかなと思います。 あえて提案するとしたら何でしょう〜スマホの液晶を飛び出して限定の本を出してみるとか? 違う形にする事で深く刺さる事、広がっていく事もあると思うので。

Chapter 4:軽さを活かして、コミュニケーション

K:今年やこれから何かやりたいこと、新しい企画とかがありますか? Y:この数年間撮り溜めてきた写真をまとめて、展示や本にしようと動いています。 作りながら構成している段階で、まだはっきり言えないんですが、自分の作品はグラフィックぽっいと言われる事やポスターの様に見られる事があります。 昔はその軽さが自分では嫌だったんですが、今は、自分の写真が持っている軽さみたいな物を形にしたいと思っています。 広告写真やSNS、ギャラリーから町工場まで垣根を越えて行ける物が出来たら良いなと思います。

<プロフィール>

山田 憲史 1986年大阪生まれ 株式会社スタジオエビス勤務 2014年独立 大阪、東京で活動中

Takamura Coffee Roasters

Kamome Books

A cup of KOHII with Love 📸 特別写真協力:Kazuma Matsumoto 執筆・編集:Rika

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