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ラオスのコーヒーを世界へ届けるために

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ラオスのコーヒーを世界へ届けるために

バリスタなどコーヒー業界の方々やさまざまなジャンルで活躍されているクリエイターの方々は、 普段どのようにコーヒーライフを楽しんでいるのでしょうか。Meetsは、業界をリードする人たち やチャレンジし続ける人たちとコーヒーを飲みながら深掘りしていく企画です。 今回はラオスでコーヒー生産に励んでいる生産者元川さんのインタビュー企画の第二弾です。ラオスのコーヒー生産が抱えている課題と将来性についてインタビューしました。第一弾をまだご覧になられていない方は、そちらも合わせてご覧ください!

By KOHII Creator Jongmin

生産者と消費者の間で

ーーラオスのコーヒー生産における課題は何かありますか? 元川さん:まず品質向上のためには、欠点豆の割合を減らすことがとても重要です。コーヒーは農作物なので、ある程度の欠点豆が自然と混入することは仕方のないことです。しかし、人為的要因によって欠点豆が混入される時があります。この課題の背景が実に複雑です。

ーー課題の背景を教えて頂けますか? 元川さん:ロースターとしては、欠点豆がないコーヒーを買取たいという気持ちがあたりまえだと思うんです。でも生産者としては、欠点豆を除いてしまうと、それだけ収入が減ってしまうんです。例に全体の豆の5%を欠点豆ではじくとしたら、ton(トン)単位で取引する農家さんからすれば、数十キロという相当な量を廃棄しなければなりません。 生産国におけるコーヒービジネスは重さのビジネスです。チェリーにしろ、生豆にしろ重量で取引されるので、農家さんはできるだけ廃棄になる欠点豆を減らしたいと考えています。ラオスのコーヒー業界が成長するために、欠点豆の混入が今後のビジネスにどのように影響するのか説明し、話し合い、実行する日々を過ごしています。

ーーラオスのコーヒーが持ってる発展性を教えてください。 元川さん:ラオスのコーヒーに秘められているポテンシャルはとても高いと思います。ラオスで多く栽培されているティピカ種は華やかで柔らかい果実実が特徴的です。以前、ラオスで適切に精製されたティピカは、ダークチェリーやマンゴーのようなトロピカルな味わいで、カッピングスコアも高得点でした。 ティピカ種に限らず、他の品種も栽培されはじめています。直近で飲んだイエローカトゥーラは、とてもジューシーだったことが印象に残っています。精製方法次第で味のクオリティが大幅に向上するので、農家さんに精製のノウハウを共有していけば、ラオスのコーヒーの品質はより向上していくと思います。

消費者の選択肢にラオスのコーヒーを

ーーラオスのコーヒーを広めるために改善したい課題を教えてください。 元川さん:日本のコーヒー市場において、ラオスは他の生産地に比べてあまり認知度は高くないと思います。でも、ラオスの中でコーヒーは産業として既に成り立っています。日本を含む欧州の色んな消費国で何億トンの規模でラオスのコーヒーが買われています。しかし、その多くがシングル・オリジンではなく、ブレンドされて飲まれているのが現状です。 ブレンドする理由としては、品質が安定していないことが挙げられます。ただ、単一農園・単一品種として飲まれない限り、ラオスという国の魅力を伝えることは難しいと思います。ラオスの魅力を伝えるためには、個性的なラオスのコーヒーをシングルオリジンコーヒーとして輸出する必要があります。

ーー元川さんのビジョンを教えてください。 元川さん:ラオスで出会うコーヒー業界関連の方々には「ラオスという国で生産されるコーヒーが消費者の選択肢の一つになれるようにしていきたい」と伝えています。最終的にどんなコーヒーを選ぶかは消費者の自由ですが、エチオピアやコロンビアといった有名生産地とラオスのコーヒーが並ぶように品質の底上げをすることが目標です。

ーー最後にKOHII ユーザーのみなさんへ向けてメッセージをお願いします。 元川さん:生産国にいると、コーヒーの本質が農作物であることを体感する毎日です。日常的にコーヒーを楽しむ方から、バリスタ、ロースターといったコーヒー業界の方まで、ぜひ農園に来てほしいと思います。コーヒーがどのように栽培され、精製処理をされて、生豆になるのかを直接見ることで、焙煎や抽出への理解がより深まると思います。農園ツアーも受け入れていますので、もしラオスに来られるのであれば、お気軽にお声がけください。

あとがき

私と元川さんはQグレーダーの受験会場で出会いました。Qグレーダーとは、コーヒー豆の品質を評価する鑑定士のことです。元川さんと出会い、生豆の鑑定を通して、コーヒーは農作物であることを改めて実感しました。私たちが目にする欠点豆のない美味しいコーヒーは、生産者の多大な努力の賜物です。あたりまえに美味しいコーヒーはないことを頭の隅において日々のコーヒーライフを過ごしたいと強く感じたインタビューでした。

LuLaLao

LuLaLao Coffee

A cup of KOHII with Love (執筆:Jongmin)

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