KOHII
Vol.26 燃える桜に誓う

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Vol.26 燃える桜に誓う

僕たちはいつもコーヒーで繋がる街を歩くKOHII Walkersです。気の向くまま、コーヒーのアロマに溢れる街で、それぞれコーヒーを楽しむ人々との出会いを独自の目線で切り取り、ここにシェアします。 僕たちはコーヒー、ヒト、マチの関連性を描く人たちと繋がりたいです。日本各地のKOHII仲間と一緒にコーヒーの魅力を広げていきます。 Seiya, KOHII Walkers@Kamakura

とある休日の話。 僕たちは江ノ電に乗って、5分ほど電車に揺られながら鎌倉の極楽寺に降り立った。 僕は鎌倉に何度か来たことがある。でも、極楽寺のように観光地から離れた場所には来たことがなかった。 僕たちは何かを忘れたかったのかもしれない。きっと、日頃の疲れを癒したかった。あえて、観光地から少し離れた極楽寺から今回の旅を始めることにした。 極楽寺から鎌倉に向かって歩くのが今回の旅のプランだ。春先のぽかぽかした陽気と鎌倉の穏やかな雰囲気が僕たちの心を無にしてくれた。 最初の目的地は、ここから歩いてすぐにある、コーヒーとお菓子だけではなく、ランチやお酒も楽しめる一軒家の可愛らしいお店。

@SOMETHING’S COFFEEHOUSE

ここは、1階がお店で、2階は住居になっている。2階にはオーナーさんが住んでいるそうだ。おうちの下にカフェがあるなんて、羨ましい限りだ。 ここでは、デンマークのコペンハーゲンにあるProlog Coffee Barのコーヒーが楽しめる。 僕たちがずっと気になっていたコーヒーだ。 お店の外観を楽しんだ後、僕たちは若干急ぎ足でお店の中に入っていった。

内観はというとアットホームな雰囲気に、薪ストーブやロッキングチェア、まるで北欧にあるカフェに来ているかのようだった。 コーヒーを飲みに行っただけで旅をした気分になれるのって素敵だな。 今はおうちでもコンビニでも、おいしいコーヒーが飲めてしまう時代だ。 そんな時代でも、わざわざコーヒーを飲みに行く価値があると改めて感じた。

僕は、雰囲気的にホットラテが飲みたくなっていた。この日の気温は24度、気分的にはアイスドリンクでも良かった。だけど、雰囲気的にホットで楽しみたいと思った。この選び方に納得してくれる人はどれぐらいいるだろうか。 ゆったりした時間をもっと楽しみたかったけど、僕たちはマップで、とあるお店を見つけてしまい、やむを得ず10分でお店を出ることにした。 また必ず来ますという想いを込めながら店主さんに挨拶し、僕たちはお店を後にした。 とあるお店というのは、激ウマ麻婆飯が楽しめる中華料理屋さんのことだ。ここは僕たちがずっと気になっていたお店で、今回の旅の道中にあることに気がついたのだ。 しかし、ランチのラストオーダーが迫っていたのだ。お店を勢いよく出たあと、僕たちは方角だけをサッと確かめ、目的地に向かった。少しせかせかしている僕たちは、この町だと異質に映っていたのかもしれない。 それでも、僕らの心を落ち着かせてくれたのが鎌倉という町の魅力だった。 穏やかで心地よい街の雰囲気に癒されながら僕たちは道中を楽しんだ。

しばらくすると、険しい階段が現れた。幸い僕たちはこの階段を登らなくても目的地に行ける。ほっとしている自分もいたけど、なんだかモヤモヤしている自分もいた。 僕は、この階段を目にして思わず自分の人生について振り返ってしまった。 「今は険しい道を通らなくてもいいけど、いずれどこかで必ず通ることになる。なら、早いうちに通っておくべきだ」 僕がこれまで生きてきた中で得られた教訓だ。でも、今日は休日。堅苦しいことを考えるのはやめよう。 僕たちは、歩きながらも将来の話や堅苦しい話ばかりする。僕はこの時間が好きだし、何よりもリフレッシュになる。過去には、3時間語り歩いたこともあるくらいだ。 そんな感じで、いつもと同じように語り歩いていると、あっという間に目的地に。無事、ラストオーダーに間に合った。

ここは「かかん鎌倉」。鎌倉駅から徒歩3分の本格中華料理が味わえるお店だ。店内は異国情緒あふれる雰囲気に包まれていて、中華圏の国を訪れているかのような気分になった。 僕たちは完全に旅人になった気分だ。北欧の雰囲気が味わえるカフェでコーヒーをサクッと楽しみ、30分弱歩いた後、中華料理でキメた。男同士でしかできない最高のプランだ。 ラストオーダー間際だったので、僕らは急ぎ気味で麻婆飯を口にかきこんだ。 麻婆飯はたまらなく美味しかった。 正直、これで帰っても満足な1日だったと言える。でも、僕たちは一息つきたいと思った。 僕たちは喫茶店に向かった。一息つきたいなら喫茶店に行こうという同じ発想が居心地の良さを物語っている気がした。

@SJO COFFEE

ここは鎌倉駅から徒歩7分のコーヒー専門店「SJO COFFEE」。 静かな空間でコーヒーが楽しめるのが売りだ。僕たちは観光地の賑わいを避けるかのように、この喫茶店に逃げ込んだ。 半地下の空間で秘密基地みたいだった。常連向けのお店かと思いきや、物腰柔らかなバリスタさんが優しく出迎えてくれた。店内にはアンティーク家具が並び、照明を抑えたダークな雰囲気が僕たちにぴったりだった。 僕はアメリカーノを注文した。重ためのマグカップでアメリカーノを楽しむのっていいよね。この気持ちを理解してくれる人はいるかな。 店内に響くレコードの音楽があまりにも心地よすぎて、何度かうたた寝しそうになった。 このままだと確実に寝ると思った僕らは、あてもなくふらっと散歩することにした。 街行く人の流れに身を任せながら歩いていると鎌倉の観光地にたどり着いていた。

気がつけば夕暮れ時だった。名残惜しさは一切ない。ちゃんと鶴岡八幡宮でお参りもできた。 小町通りを散歩しながら今日という日を振り返り、僕たちは余韻に浸っていた。 今回の旅では桜も見ることができた。日頃から忙しなく生きていると季節の変わり目すら感じられなくなってしまう。 僕はこの日、自然の変化で季節の変わり目を感じると、心がとっても豊かな気持ちになることを知った。 振り返れば、1年前の僕は何もかも上手くいかずにいた。今でこそ懐かしいと言えるけど、当時はかなり落ち込んでいた。あれから僕はだいぶ変わることができた。 桜を見た僕は、心の中でリベンジするぞという気持ちでいっぱいだった。 今年の春こそ、自分が納得できる日々を過ごしたい。そんな気持ちで見る桜は、なんだか燃えているようだった。 A cup of KOHII with Love (執筆:Seiya)

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