KOHII
コーヒーに憑かれた男に憧れる

Meets

コーヒーに憑かれた男に憧れる

コーヒーと真正面から向き合い、業界の前線を走るバリスタさんたち。その姿を KOHII の 若手クリエーターたちからコラム形式でお届けする企画です。 日本でスペシャルティコーヒーの人気店を立ち上げてきた黄金世代から最近お店に立ち 始めた新世代まで、コーヒーを通してバリスタさんとのカジュアルな会話を楽しんだり、ゲストの方のキャリアストーリーを見つめたり、今後の展望について伺っていきます。 コーヒーLOVER ならではのお話やバリスタという職業の魅力など、直接会いに行けなくて も、ワクワクできるような出会いをこの企画でお楽しみいただけると嬉しいです。

高部美希 Othello Coffee Owner・Qアラビカ・ロブスタグレーダー By KOHII Creator@Jongmin (K=KOHII, T=高部さん)

K:コーヒーに興味を持ち始めたきっかけはありますか? T:最初にコーヒーに興味をもったきっかけが、それこそサードウェーブという言葉が出だす前の話です。東京の老舗の喫茶店にカフェ・ド・ランブルというお店があるんです。私の両親が炭火で焙煎をするような喫茶店を営んでいたので、コーヒーに馴染みはあったんですけど、ランブルの関口さんの存在を知って、コーヒーに対する想いが大きく変わりました。 関口さんが書いた著書などを読む上で、一つのことを追求し続ける職人魂に憧れを持つようになったんです。関口さんは生涯をコーヒーに捧げた方で、何度もお会いしたいと願い、お店の方にも伺ったのですが、結局は一度もお会いできないまま、関口さんは亡くなってしまいました。コーヒーに夢中になり始めたのはその頃の話ですね。 そういう経験もあるので、オセロのキャッチコピーである「覚えるのに一分、極めるのに一生」という言葉に、なおさら惹かれたのかもしれませんね。

K:学生時代が終わって、すぐにコーヒー屋さんになろうと動いたんですか? T:いいえ。若い頃はすごい迷った方だと思います。当時は本当にやりたいことがわからなくて、勉強もあまり好きではなかったので進学もしませんでした。 それでも20代半ばで初めて興味を持つ仕事ができました。大きいホテルでのエステティック関連の仕事で、豪華な雰囲気や施術が好きでした。技術を教えてくれる先生も尊敬できる方だったので10年務めました。そんな中、仕事の休憩中にスタッフにコーヒーを淹れる事が日課になり、リフレッシュに欠かせないものになっていきました。そんな時、ランブルとの出会いもあり、コーヒーにも興味を持つようになったのですが、自分でコーヒー屋さんになるという決断ができず、しばらくの間、前職の仕事を続けました。 でもある日、私のいる部署が無くなることになり、退職を選びました。人生の転機はいつ訪れるのかわからないものですね。それからは大手コーヒーチェーン店の店長を一年間務めました。そして通勤する最中に今のお店の場所が貸店舗になっているのを見つけたんです。ガラス張りで中が見えるオープンな空間で、高い天井が開放感を与えて、自分のお店のイメージそのものでした。

K:コーヒーの勉強はどのようにされたんですか? T:コーヒーの勉強は自分で創意工夫していく側面もあれば、例えばセミナーに参加するなどと外からの情報を探すのも大事だと思うんです。個人的にはお家にあるような缶で手廻しに近い焙煎機をつくって、色んな豆を取り寄せて焙煎をしました。後は色んなコーヒーを飲みに行きましたね。 他には興味を持っていたQグレーダーという国際認定資格の講習を受け、受験しました。スペシャルティコーヒーの専門店をやる以上は、自分が客観的にコーヒーを評価できているか知りたいと思いました。アラビカとロブスタグレーダーの二種類があるんですけど、どっちも勉強しようにも当時の自分には材料があまりなかったんですよね。なので試験には苦労しました。

K:Qグレーダーになるには、具体的にどういう試験を受けるんですか? T:Qグレーダーになるには、21項目の試験のうちすべての試験に合格しなければいけません。試験項目も多くて、味覚や嗅覚の鋭さを試されます。とはいえ才能に恵まれなければいけないというわけでもなく、誠実にトレーニングをすれば合格は充分可能だと思います。 Qグレーダーになってからもスキルを維持し続けることが大切です。熱海の施設では、コーヒーの鑑定をさせて頂ける機会もあるのでコーヒー豆を評価することが生産者の生活に直結するため、責任感を持って普段からトレーニングする必要があります。

<プロフィール>

高部美希 大分県別府市出身、Qアラビカ・ロブスタグレーダーを取得し、生産農家まで明確に追跡できるスペシャルティコーヒーにこだわる。今年でOthello Specialty Coffee Roasterをオープンして7年目に突入する。

<Othello Specialty Coffee Roaster>

<KOHII Team>

A cup of KOHII with Love (執筆・編集:Jongmin)

コメント

まだコメントがありません。

アプリからコメントしてみてくださいね!